品質工学(第8回大会)で銀賞!
スピンドルの機能性評価の研究で…
工作機械の高速・高精度の開発を効率化―



授賞式
右から矢野宏博士、田口玄一博士、玉村部長
 戦略的な手法で技術や製品開発の向上をめざす、品質工学会(土屋元彦会長)の「第8回品質工学研究発表大会」が6月8日〜9日、東京で開催され、 マツウラの研究チームが銀賞を受賞しました。
工作機械の分野で品質工学賞の入賞は初めてです。

 品質工学は、コスト削減と品質向上を両立させる効率的な製品開発手法のひとつ。
創設者・田口玄一氏(品質工学会名誉会長)の名にちなみ、「タグチメソッド」と呼ばれ、特にアメリカで普及しています。

 日本でも、厳しい経営環境の中で、国際競争力のあるモノ作りや危機管理の革新的手法として注目され、 今回の第8回目を迎えた研究発表大会では、機械や電気材料、情報システムなど幅広い分野から、77件の研究成果が発表。
マツウラは、日本規格協会の支援を受け、玉村都夫・経営企画室業務改革推進担当部長など3人のチームで、 2年前から高速工作機械の「スピンドル(主軸)の機能性評価に関する研究」に取り組んできました。

 高速加工は生産性が高いものの、発熱や振動、騒音などのエネルギーロスが発生するのですが、これらを試行錯誤の結果、
個別の評価や対策をとらず、品質工学の手法を用い最適な方法として、消費エネルギーの安定性の観点だけで、機能性を評価。
低コストで効率的な技術開発への道筋を実証したものです。

 マツウラでは、これらの手法を今後使って、工作機械のさらなる高速化と高精度化のニーズに対応するほか、 曲面加工や刃物交換のスピードアップなどの品質向上に役立てるよう努力していきます。

 こちらに「品質工学とは」の解説があります。


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