No.153 「変化の兆し!?」 2009(平成21)年4月号掲載


 春です。

 2009年もこの4月で新年度に入りました。
昨年末から何かと暗いニュースが多い工作機械業界ですが、マツウラもフレッシュな新入社員を迎えて気持ちも新たに平成21年度のスタートを切りました。

 工作機械業界といわず機械セクターは、沈滞ムードが続いていますが、日本をはじめ世界中のお客様のお話をお伺いすると、 ゆっくりと徐々にではありますが、新しい動きが始まってきた感があります。
花粉症で鼻がムズムズするのは、いただけませんが、冬眠から覚めた動物たちがゴソゴソと動きだすような、 何かこれから始まる匂いみたいなものは、多少なりとも感じられます。
何故でしょう?
量的なものは、一時期とは比べようもありませんが、要求される「質」的なものには、時代の新しさを感じるからでしょうか?
好況期は、とうに終わってしまっています。
我々のお客様を取り巻く環境も一変しました。
次代の産業構造が如何に変化していくのかを良く見極め、マツウラがそれにフィットできるかどうか?
その点に着目して今後の運営をしていかなければと気を引き締めています。
前号でも申し述べましたが、「将、敵を料ることを能わず」相手のことをよく知らないで相対するは、無能な将の仕業と言えましょう。

 今年の1月より社内の生産系の基幹情報システムインフラを刷新しました。
長年使っていたシステムを今後の発展的な使用も加味して入れ替えた訳ですが、そのスタートは極めて良好とは、残念ながらいきませんでした。
新しいものに対する戸惑いも多分にありますが、長年同じものを使用すると画面上現れる表面的なことしか理解できなくなり、 経験上今までのやり方が望ましいという観念が強く、新たに業務フローを構築する能力が著しく低下していることにも気付きました。
ある意味、相対する相手とは、自分自身だったりした訳です。
何かにつけ、よく知り、素早く的確に行動すること。
心掛けるだけでなく実行しないといけませんね。

 いずれにしろ早く基幹システムが軌道に乗るようにフォローし、変化に対応する体制づくりに尽力致します。