No.158 全国学力テストで中学生1位、小学生2位 2010(平成22)年10月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第158回目は「全国学力テストで中学生1位、小学生2位」の話です。

 今年4月に行なわれた小学6年と中学3年を対象にした「全国学力テスト」の結果が文部科学省から公表されました。
 各科目の平均正答率を都道府県別に見ると、福井県の公立小中学生はすべての科目で3位以内に入っており、平均正答率を合計すると、小学生は秋田に続いて全国2位、中学生は全国1位と昨年と同じ順位となり、4年連続で全国トップクラスとなりました。

 テストと同時に生活習慣に関するアンケートが行なわれ、福井県内の子供たちの基本的な生活習慣が浮かびます。
 「朝食を毎日食べる」は小中学とも95%以上で、「朝7時前に起きる」はそれぞれ93.4%、85.6%と、全国平均を大きく上回っています。
 また、都会では当たり前でしょうが、「携帯電話の所持」、「塾に通っている」は、小中学とも全国平均より低く、学校が終われば早く帰宅し、家庭学習を重視しているといえます。

 家族構成でも、福井は共働き世帯割合は全国1位で、三世代同居率は全国2位。
 共働きできる背景には、祖父母の子育てへの協力が不可欠で放課後子供たちの勉強をみたり、学校行事に参加する祖父母の姿は家庭や地域社会の絆を感じます。
 さらにボランティア活動も熱心で「行動者率」全国4位、登下校の見守りなど「子供を対象とした活動」は全国1位です。
 学力テスト上位は、福井の家庭・地域が子供たちを育む姿勢の結果ではないでしょうか。福井の将来に希望が持てるデータです。