No.152 本物の鋏(はさみ) 2009(平成21)年4月号掲載


 福井は日本のド真中!「日本のヘソ」第152回目は「本物の鋏(はさみ)」の話しです。

 鋏(はさみ)と言っても多様な種類がありますが、今回の話題は理・美容師がカットで使うプロ用の鋏です。
福井市内からJR越美北線で1時間ほどに大野市という街があり、そこにある社員7名の有限会社シザーズ内山で、その鋏が作られています。
同社で製造している鋏は、世界理容技術選手権大会で優勝する理容師も愛用しており、業界では、名の知れたブランドです。

 同社では100種類以上の鋏を製造し、そのほとんどが個別受注生産によるものです。
プロの技術者のハイレベルな要求に応えるために、熟練した職人が高い技術力を駆使し手作りで仕上げています。
例えば、1本のうぶ毛や皮膚から出ている0.1mmの毛を切るために、刃先の幅と厚みを0.3mmの細さ・薄さに仕上げた鋏まで提供しています。

 高い品質のものを作るだけでなく、理・美容師の大切な道具である鋏を末永く安心して使ってもらえるように、 アフターサービスを最も大切に考えており、「鋏を新品のような切れ味に再生する(よみがえらせる)技術」で、 責任をもってメンテナンスをおこなっています。

 創業者の内山昭克氏は平成19年度「卓越技能章(現代の名工)」を受章されています。
理・美容室へ行かれ髪をカットされる時に、「シザーズ内山の鋏ですか?」と聞いて見てはいかがでしょうか。