No.144 継体天皇即位1500年
2007(平成19)年4月号掲載
福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第144回は「継体天皇即位1500年」の話です。
西暦507年2月4日に河内国楠葉の「樟葉宮」において第26代継体天皇が即位されて今年は1500年目にあたります。
継体天皇以後、天皇家の系譜は正確に伝わっていることから、歴史上重要な人物です。
福井県や関係市町、民間団体が「継体大王即位1500周年記念事業実行委員会」を設置し、福井の歴史に対する誇りを育てるとともに、
観光PRに役立てようと様々な事業を計画しています。
継体天皇は、近江国三尾(現滋賀県高島市)で誕生。
天皇に即位するまでは母・振媛の実家である越前国(現福井県)で育ったとされています。
彼は、越前平野の地形を調査して、九頭竜川、足羽川、日野川の三大河川を造ることで、湿地の干拓に成功し、
このため越前平野は実り豊かな土地となり人々が定住できるようになりました。
このような豊かな越前国で育ち、国際感覚に優れ、中央の大和豪族の情報を知り得た継体天皇であればこそ、天皇即位後、
斬新な政策を国内外で行うことが可能になったのではないでしょうか。
この歴史は、福井にとって誇るべきものです。
今年1年継体天皇に注目ください。