No.127 生産量日本一の面ファスナー
2003(平成15)年11月号掲載
福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第127回目は「生産量日本一の面ファスナー」の話です。
私達が今、至極便利に使っているマジックテープは、福井県丸岡町のマジックテープ株式会社が、
国内生産量の約70%強を占めている株式会社クラレの面ファスナーの登録商標の商品です。
これは衣服などに用いる着脱自在の布製テープ。
原理は「フック状とパイル状の2枚を噛み合わせる」ことによって、着脱が自在になるものです。
この面ファスナーは、1960年に埼玉県の日本ベルクロ株式会社鶴ヶ島工場で生産開始、1984年に同社が株式会社クラレと合併。
さらに1988年、株式会社クラレの100%出資により新しく、マジックテープ株式会社となり福井県丸岡町へ移転、
本格的な生産を開始し今日に至っています。
同社はマジックテープを始めとする面ファスナーで、国内第1位のシエアを独占。
「マジックテープ」のほか、フック・ループ混在の「フリーマジック」や、
両面々ファスナーの「マジックテープHL」など、多数の新製品を誕生させています。
これらマジックテープを代表とする面ファスナーの用途は自動車・航空機・鉄道車両等の工業用途、
農水産や土木建設資材等の産業資材用途などのほか、メディカル、アパレル、スポーツ用品など数多くあります。
また伸縮タイプやテープが接着したままでも伸縮し、立体的な曲面でも使用可能なエラストマジックなど、
新しいマジックテープが続々生まれ、私達の生活周辺をより便利にしています。
その名前の通り、どこに使われているのか、わからないマジックみたいな、面ファスナー。
福井のパワーが、ここにも生きています。