No.118 ミディトマト・越のルビー 2002(平成14)年5月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第118回目は「ミディトマト・越のルビー」のお話しです。

 デザート感覚の、フルーティトマト。
ミディサイズの実に、ギュッと詰まった甘みが程良い酸味とマッチして、まさにフルーツの感覚。
ビタミンCが大玉トマトに比べて、約1.5倍と良いことずくめ。
食べ頃は、6月から10月頃までの収穫期に合わせれば、最高――。

 この「越のルビー(命名は作家の津村節子さん)」は、健康野菜の王様であるトマトが伸び悩む中、 食材としてではなく、デザート感覚で手軽に食べられる「新しいトマト」を目指して、 福井県立大学の前身、福井県立短期大学校農学部の研究成果により、開発されたものです。

 同校で組織培養を前提とした個体選抜を行い、高糖度を有するフルーツタイプの、品種改良に成功。
サイズは、大玉トマトとミニトマトの中間、ピンポン玉大(直径3.0〜3.5cm、重さ40〜50g)の大きさです。
昭和63年より試作による現地適合試験を行い、平成4年にトマトの新品種「越のルビー」として登録され、 福井県下の各地で本格的な栽培が始まりました。

 今では、坂井平野を中心に年産250tを越える、福井特産のブランドに成長。
果皮は鮮紅色に輝き、正にミディトマトの代表格。
TV番組「どっちの料理ショー」でも、特選素材の一つに採用され、人気に火がつきました。