No.107 スタミナは焼きサバで 2000(平成12)年7月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第107回目は「スタミナは焼きサバで」の話しです。

 7月に入りますと、毎日が真夏日と梅雨のジメジメ日が、約2〜3週間にわたって交互に続くことになります。
特に6月22〜23日の夏至から11日目にあたる、7月の2日から3日は、半夏生(はんげしょう)といわれる昔からの節気。
江戸時代から夏バテ防止のため、特にこの半夏生に焼きサバを食べる風習が大野市に受け継がれています。

 この焼きサバを食べる風習は、今では福井県下一円でも、福井県魚商協同組合連合会を中心としてキャンペーンを展開中のためか、 7月1日から2〜3日にかけては県内の850店ある鮮魚店の店先からは、焼きサバの香ばしいにおいが漂ってきます。

 夏バテ防止では、「うなぎ」が全国ブランドとしても有名ですが、福井では「うなぎ」より「焼きサバ」が、圧倒的な庶民の味として、定着しています。
「何より安いでしょ。それに、あのジュウジュウとしたたり落ちる脂が音をたてて、焦げるにおいが何ともいえない。勿論、サバは丸焼きが一番、うまいんですよ」
とは、福井県の庶民の偽らざる声。

 特に夏バテ防止には、スタミナを増強する新鮮なサバの「丸焼き」こそ、フクイブランドの夏バテ防止の特効薬。 そして、土用にも「うなぎ」ならぬ、「焼きサバ」で猛暑を乗り切りたいものですね。