会長 松浦 正則
【未来のエネルギーシステム】
「レーザー誕生50周年記念特別講演会」がレーザー学会主催で地元福井大学において開催され、弊社も産学官共同研究で「レーザー」を基盤に技術開発に携わっていた為、お招きを頂いた次第です。
「レーザーと原子力」というテーマで小嶋元福井大学学長が意見発表され、大変感銘を受けました。
それは原子力が今後100年間エネルギーの主役を担うことは間違いなく、我が福井県は世界トップレベルの14基の発電所があり、素晴らしい「宝物」を持っていることを誇りに思うと語っておられました。
確かに大容量の電力を昼夜通してコンスタントに発電し、エネルギーの安定供給とコストの点でもこれに勝るものは今の所ありません。
その上CO2を出さないのも地球温暖化をセーブする最も有効なシステムとも述べられました。
しかし、まだまだ解決しなければいけない問題も多くあります。
特に発電した後の燃料廃棄物の処理は悩んでおり、なかなか良い方法が見つかっていません。ウラン資源の枯渇化も問題です。
それに一時期、原子力に対するアレルギーがあった為、全国の大学の講座から原子力関係が無くなり優秀な人材が育っていない等、解決すべき問題が山積しています。
しかし、良いことは、次世代の原子力と言われる高速増殖炉「もんじゅ」が14 年ぶりに再稼動、着実に次の世代のエネルギーシステムとしての期待が寄せられているのは、福井県人として誇りに思っており、世界で唯一動いている未来の原子力エネルギーに間違いありません。
今回、福井県鉄工業協同組合連合会の研修事業として、幸いにも動き出した「もんじゅ」と解体している「ふげん」の現場を視察することが出来たのも原子力を理解する上で大変良かったと思います。
これから新しいシステムをリニューアルする毎に順番にレベルアップし、10年いや20年、50年と先を見据えた理想的なエネルギーシステムの拠点として活動する様願っております。
前画面へ戻る