EMOミラノ2009 最新技術を欧州市場にアピール

 2009年10月5日から10日まで、イタリア・ミラノにおいて欧州最大の工作機械見本市である「EMOミラノ2009」が開催されました。
 EMOは2年毎に開催されるが、ミラノでの開催は2003年を最後に6年ぶりとなりました(前2回はドイツ・ハノーバーでの開催)。
 今回は、新会場フィエラミラノの10展示ホールを使用し、100,000uの展示面積となり、世界35カ国から1336社が最新の製品・技術をアピールしました。前回は38カ国地域から1684社が130,000uに出品し約15万人の来場者でしたが、今回不況の影響を受け、約12万人の来場者となりました。
 この中でも、出展国として、イタリア、ドイツに続いて台湾が104社、中国が84社と意欲的でした。
 日本からの出展は、前回80社であったが、今回は50社と、主力工作機械メーカーや大手工具メーカーが不参加となり、ややさびしい状況となりました。



■最新加工技術をアピール

 マツウラブースは、最新機種5台のマシンを通路に面して展示し、中央に商談コーナーを設けました。実際の機械と加工実演を見て、詳しい商談が直ぐできるレイアウトにすることで、活発なビジネスが行われていました。

 出展機は、欧州市場初出展の2機種、複合マシニングセンタ「CUBLEX-63」と横形マシニングセンタ「H.Plus-405」。また24面のパレットを付加し長時間無人運転を実現できる複合マシニングセンタ「CUBLEX-42」。小物加工に最適な5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-25V」。超高速高精度加工の5軸リニアモータマシン「LX-0 5AX」です。


 実演は、欧州市場で成長著しい、航空機関係、建設機械、そして医療関係部品を加工し、来場者の方の注目を集めていました。特に5軸リニアモータマシン「LX-0 5AX」では、実際に歯科医療に使われる義歯や義歯床を切削し医療関係の加工を行っている来場者の目を引いていました。

 今まで工作機械の市場を引っ張ってきた自動車産業が、北米、国内と同様に極端に低迷している状況です。医療、環境、航空機分野が良好ですが、ボリュームは少なく、まだまだ景気浮上には時間が必要な状況です。


出展機仕様


5軸複合マシニングセンタ
CUBLEX-63
横形マシニングセンタ
H.Plus-405
移動量(X/Y/Z)760/ 845/ 660mm
最大ワークサイズD630×H450mm
主軸回転速度12,000 min-1
HSK-A63W(ICTM)
工具収容本数240本(OP)
パレット数2枚
移動量(X/Y/Z)660/ 660/ 660mm
最大ワークサイズD700×H850mm
主軸回転速度12,000 min-1(BT40)
工具収容本数51本
パレット数2枚
5軸複合マシニングセンタ
CUBLEX-42
5軸制御立形マシニングセンタ
MAM72-25V
移動量(X/Y/Z)520/ 730/ 510mm
最大ワークサイズD420×H350mm
主軸回転速度12,000 min-1
HSK-A63W(ICTM)
工具収容本数320本(OP)
パレット数24枚(OP)
移動量(X/Y/Z)550/ 410/ 450mm
最大ワークサイズD250×H250mm(OP)
主軸回転速度15,000 min-1(BT40)
工具収容本数40本(OP)
パレット数2枚(OP)
5軸リニアモータマシン
LX-0 5AX
移動量(X/Y/Z)330/ 200/ 250mm
最大ワークサイズD150×H150mm
主軸回転速度43,000 min-1(BT30)
工具収容本数50本(OP)



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