コーヒーブレイク


シービスケット

 今回の話題は平成16年1月に公開された映画「シービスケット」の話です。
 大恐慌のアメリカで人々に勇気と希望を与えた一頭のサラブレッド「シービスケット」を中心に綴られた実話の映画です。
 私も、この映画を見て勇気づけられたので、今回紹介しました。

 1930年代、史上希に見る大恐慌のアメリカ。人々は仕事を失い、日々の糧すら約束されない毎日を過ごしていた。
 そんな彼らに鮮やかな希望の灯を点したのは、大統領でも銀幕のスターでもなく、一頭のサラブレッド「シービスケット」でした。

 天涯孤独な騎手、愛する者を失った自動車王、近代化に弾き出された孤独なカウボウイ。
 彼らは「シービスケット」という一頭の小柄なサラブレッドに出逢い、生きる希望を掴み取っていく。虚しさを抱える合衆国の人々にとって、逆境を跳ね返し連戦連勝を重ねる「シービスケット」の雄姿は、勇気を与えた。
 しかし、そんな中で騎手は再起不能の重傷を負い、また「シービスケット」も騎手の負傷を真似したかのように致命的な怪我を負ってしまう。
 騎手は「脚より先に心が潰れる」と語り再起をかけるが、「シービスケット」もそれに応える。誰もが絶望した中で、まさに奇跡としか思えないレース復帰、そして勝利をつかむ感動のクライマックスです。
 映画は伝えます「誰でも負ける事がある。諦めるか、立ち向かうか」と。

 現在は、映画が描いている時代と同じように、100 年に一度の不況と言われる経済環境の中で、希望の光がなかなか見えない状況です。愚痴や不満を言っても問題は解決しません。
 この映画は、立ち向かう勇気を奮い起こしてくれるものです。


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