謹賀新年


 明けましておめでとうございます。昨年の工作機械業界は、9月までは良好な水準といえる単月受注1000億円超を53ヶ月継続していましたが、10月には815億円の受注と1000億円を割り記録更新が途絶え、さらに11月の速報値ベースでは516億円と急激な変化に晒されました。
 通貨のバランスもこれまでより急速に円高に振れ、輸出主体に景気回復を図ってきた日本経済は、一気に腰折れの状態となりました。

 しかしながら、昨年11月に開催されたJIMTOF2008では、過去最高の17万人の来場者があり、弊社ブースにも大勢のお客様が足を運んで下さいました。その中では、直近の商談案件は少なかったものの、将来に対して次の一手を狙う技術的な質問をされる方々が多くいらしていて、その様子を伺う限り、次の好景気の波が来るときに何かを備えようとするお客様の真摯な姿勢を肌で感じることが出来ました。

 新機種の開発においては、グローバルマーケットで好評を博しております5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-63V」並びに横形マシニングセンタ「H.Plus-405」のフルモデルチェンジを実施し、更なる仕様、性能の向上を目指しました。
 またマシニング、旋削、研削加工の3つの機能を集約した5軸複合マシニングセンタ「CUBLEX-42」をリリースし、同シリーズのラインナップを充実することで、お客様からのご要望に対する製品選択の幅を広げることが出来ました。

 また昨年12月に、日刊工業新聞社主催の優れた経営手腕で企業を発展させ、わが国産業経済と地域社会に大きく貢献した中堅・中小企業の経営者を顕彰する「第26回優秀経営者顕彰」にて、松浦正則会長が最優秀経営者賞を受賞の名誉に浴しました。
 同顕彰では、創業者の故松浦敏男が昭和63年に同優秀経営者賞を受賞しており、これで親子2世代での受賞となりました。
 これも一重に皆様方のこれまでのご支援の賜と思い、ここで厚くお礼申し上げます。

 さて今年の企業経営環境は、決して楽観できるものではなく、大変な一年となりそうです。そうは言いながらも、大変とは“大きく変わる”と読めまして、この機を捉えて、時代に沿った合理的な基幹生産システムの本格稼働実施、それに伴う更なる柔軟な組織造りに重きを置いていきたいと思っております。
 本年は、社員個々の力を底上げできるよう人材育成に力を注ぎ、全社一丸となって更なる躍進に尽力して参ります。

 本年も引き続き、格別のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

株式会社 松浦機械製作所
代表取締役社長 松浦 勝俊




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