本田技研工業株式会社 吉野浩行取締役相談役 来社


 10月24日(金)に本田技研工業株式会社相談役の吉野浩行氏がマツウラ本社と武生工場(IMN)を見学されました。
 吉野氏は福井県出身で松浦会長と同じ乾徳高校(現福井商業)を卒業されています。松浦会長が同高校の同窓会会長を務めているご縁で今回の工場見学となりました。
 武生工場では、松浦社長と田中取締役の案内で恒温に保たれた精密組立て工場を中心に見学。また本社では、各部門長も同行して研究開発部門の開発環境、また加工工場ではマツウラの機械で部品加工を行なっている無人加工ラインや主軸部品を製作している恒温室。そして組立工場では、5軸制御立形マシニングセンタ MAM72 の組立工程などを見学されました。見学後マツウラの社員と懇談会が行なわれ、社員の質問に直接答えて頂き、大変有意義な時間となりました。


■質問------------------------------
   「工場を見られた感想は如何でしょうか」


吉野氏
 「私が考えていた以上に高精度なことを行なっているとの印象を持った。生産性を良くする為に様々な取り組みを行なわれており、ユーザーがやらなければならないことが工場内でテストされている。このことでユーザーが納得し信頼を得ることが出来ます。また、加工工場でマツウラの機械でマツウラの部品を製作していることに自社製品への自信を感じた」


■質問---------------------------------------------
   「将来の自動車のイメージはどのように考えていますか」


吉野氏
 「最終的には内燃機関はなくなるので、切削する部品は少なくなる。エネルギー源の水素バッテリーは今後の技術進化次第だが、いずれにしても電気駆動になると予想している。バッテリーを使った組立てはモジュールとなるので、自動車の組立ては“すり合わせ”から“モジュール化”となる。部品の製作は、機械加工から精密プレスへ移行する。既にアメリカでは燃料電池の自動車のリースを月1台ペースで開始した。アメリカでは、法律の関係上環境対応車を増やしていかないといけない状況がある」


■質問--------------------------------
   「ホンダの航空機分野の将来性はどうか」


吉野氏
 「アメリカで航空機の工場を準備している。航空機の分野ではエンジンと機体を作っているメーカーはない。自動車では両方作るのが常であり、効果がでる。しかし、機体メーカーにはエンジンが売れなくなるリスクはある。アメリカはエアータクシーの時代になっている。通常のフライトを使うとセキュリティーは厳しく、また大きな空港を利用する為に最終目的地との距離が遠くなる。アメリカはローカルエアポートが多いので目的地に近く、小型航空機のアメリカ市場は期待できると考えています」




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