謹 賀 新 年

 明けましておめでとうございます。
昨年の工作機械業界は、主に航空機やエネルギー関連産業が活況を呈した欧州並びにアジア地域への輸出が特に好調で、 日本工作機械工業会の年間受注金額見通しも1兆5000億円台としており、11月時点で昨年実績を越え、 一昨年に引き続き最高受注金額を更新した恵まれた一年でありました。
マツウラもおかげ様で欧米地域の輸出が好調に推移し、それに伴い生産量も増加し、一年を通じて忙しく過ごすことが出来ました。

 そんな中で、3月の社長就任より新体制のもと、引き続きお客様のニーズと市場環境の急速な変化に対応できる柔軟な組織造りや、 更なる企業体質の強化に努めて参りまた。
業務フローをより合理的に改善する為の統合物流部の新設や、新規大型加工設備機の導入、IMN武生恒温組立工場の拡張を実施し、生産性の向上に取り組みました。

 新機種の開発においては、機能と美しさを両立したデザインを持つ横形マシニングセンタ「」のフルモデルチェンジを実施し、 9月ドイツ、ハノーバーで開催されたEMO2007(欧州国際工作機械見本市)に出展、大変好評を博しました。
またマツウラが創業以来取り組んできた「モノづくり」へのこだわりや伝統と新しいモノを追い求めるチャレンジ精神を製品に受け継いでいく決意を込めた製品マーク 「 」(マキシア)を採用しました。

 さて本年は、これまでの設備投資で当面計画していた道具がほぼ揃い、社員一丸となって実績、成果を示す時であります。
その上で、平行して新機種の開発並びに既存機種の改良も実施して参ります。

 工作機械需要全体から見れば、高原状態が常態化の感もありますが、原材料の高騰や世界株式市場、為替相場の大きな変動等、 外部環境の不安定さが増しており、市場別の動向を細かく見ると減速感を感じるところも出てきて「まだら模様」にも見えてきました。
もっとも、受注動向は一時の過剰なブーム状態から、ある意味正常な状態に戻ってきているとも言えるでしょう。

 このような環境下で本年は、マツウラにとって変化に耐えうる真の企業の実力が試される一年となりそうです。
緊張感を持って業務の改革・改善に当たり、お客様のご要望に出来る限り沿えるよう尽力する所存です。

 本年も引き続き、格別のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

株式会社 松浦機械製作所
代表取締役社長 松浦 勝俊




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