F工場に「リニアパレットシステムPC92」を設備
マツウラ本社では平成18年12月末に既存の加工工場を拡張した新工場(F工場)を完成させ、生産性向上に向けて、大型5面加工機などを設備してきました。
今回パレット92枚装備し、マシニングセンタ3台とロボット2台を組み合わせた「リニアパレットシステムPC92」を設置し本格稼動を開始しました。
中小企業の将来性を考えると、少ないロット生産からまとまった量の生産、また短納期など変化への対応力が求められます。
このシステムは、このような経営環境の変化への対応を目指してシステム開発をしています。
ロボットシステムによるワーク供給の無人化、また横形と5軸マシニングセンタを混在させることで変化への柔軟性など、
マツウラが長年構築してきた無人運転のノウハウを盛り込んだ最先端の加工システムです。
◆ パレットシステム
- 実績と信頼性に優れたリニアパレットシステムを採用。安定した無人運転を可能にしています。
- パレットサイズは500×500mmサイズで3台のマシニングセンタで共有します。
◆ マシニングセンタ
- 横形マシニングセンタ「H.Plus-405」、「H.Plus-500」と5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-63V」1台がシステムに組み込まれています。
- 横形と5軸加工機を混在させることで、より複雑な加工の量産対応を可能としています。
- 段取りステーションは、パレットの傾斜できる機構を採用し、重量物を取り付ける場合の安全性と確実性を向上させました。
◆ ロボットシステム
- FANUC社製のロボット2台を設備。1台は重量加工ワークを搬送し、もう1台は加工ワーク取り付け治具の脱着を行います。
- ロボットエリアは安全ガードで仕切られています。万が一人が侵入した場合、自動的に全ての動作が停止する仕様です。
◆ 無人運転ソフトウェア
- セル・マネージャ:リニアパレットシステムを制御するマツウラ独自のソフトウェア。
パレットの加工スケジュールの管理、また多面・多工程管理、加工時間終了予定時間表示など多彩な機能を持ちます。
- ファクトリー・エクスプローラ:長時間無人運転に必要なシステムの稼動状況を監視するソフトウェア。
稼動状況のモニタリング、アラーム・稼動履歴の管理、機械情報(スケジュール、工具データ、パラメータ、プログラム等)の表示機能を持ち、
外部にてシステムの状況を逐次管理できます。
▲システムに組み込まれた3台のマシニングセンタ
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