第16回品質工学研究発表会にマツウラから3件の発表
マツウラでは、平成8年から品質工学の研鑚に取組んでいます。
品質工学(田口メソッド)は、田口玄一博士により提唱され、信頼性の高い技術(製品)開発を行なう為の方法論です。
また、品質工学は、適性な価格で良い製品をいち早く市場に提供する、研究・開発及び設計の合理化と効率化を図る方法論でもあります。
マツウラでは、設計段階において、お客様の想定される使用条件の“ばらつき”に強い設計を実現できるように、
品質工学を活用してお客様の立場に立ったモノ作りに取組んでいます。
毎年品質工学研究発表大会が開催され、全国から品質工学に関する事例発表があります。
平成12年の大会でマツウラは「スピンドルの機能評価研究」で銀賞を受賞しています。
それ以後も平成14年に2件、平成15年に2件、平成16年に1件、平成17年に1件の発表を行なってきました。
今年の発表会でもマツウラから3件発表行いますので是非ご聴講ください。
第16回品質工学研究発表大会
大会テーマ |
モノ・コトの見極めに改革を! - 評価は部分ではなく、全体で - |
日時 | 平成20年6月25日、26日 |
会場 | きゅりあん(東京都品川区東大井5-18-1) |
主催 | 品質工学会 |
マツウラの発表
- 「5軸複合マシニングセンタ高速回転テーブルのシール構造の最適化」
5軸複合マシングセンタの高速回転テーブルにおけるシール構造に関して、従来の接触式でなく、非接触式シール構造の最適化を行なうために品質工学を用いた。
クーラントのかかり方・浸入距離の評価を行い最適条件を求めた。
- 「旋盤機能付マシニングセンタ主軸回転構造の安定化に関する研究」
旋盤機能付マシニングセンタ主軸において、旋盤加工時に主軸を固定させる機能が求められている。
回転固定機構は任意位相で固定可能なドラム式ブレーキ構造を採用した。
今研究では、ブレーキ機構の安定化に対して、設計条件を制御因子としてパラメータ設計を行い、
外部トルク負荷―主軸ねじり歪みの関係を捉え評価を行なった。
- 「金属光造形複合加工機における電力パターンの活用方法」
金属光造形複合加工機の加工の最適化の研究を行い、最適条件の推定と技術的問題が明らかにされている。
この成果に基づいて加工中に求められた電力パターンを用いて加工の良否の推定を行なった。
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