会長 松浦 正則
【光は大丈夫?】
6月18日から3日間ドイツ・ミューヘン市で開催された2007LASER見本市を訪れ、最新の科学技術を見て参りました。
これは2年毎にこの地で開催されており、世界各国から研究発表や最新のレーザシステム、そしてそれを構成する機器類が展示されています。
今回は1008社のレーザメーカーを中心としてこれに関する部品が展示されており、中でもドイツ国の各社のプレゼンテーションが圧倒的でした。
特に光学系(レンズ、その他)では、断トツの印象を受けました。
残念ながら日本からの出品は20社で、それも小規模な展示しかありません。
それに比べて、中国は米国、英国と同規模の100社前後が特設ブース1号館を占拠しており、その意気込みに改めて脅威を感じました。
開催国ドイツは、「レーザ技術」に国を上げて支援しており、日本をこの面で圧倒的に引離す勢いで、
各大学やフランウンホーファー研究所など国の機関が積極的に支援しており、その結果、回を重ねる毎に規模は大きくなっています。
日本は余程覚悟を決めて産学官が一体になって技術開発を進めなければレーザ分野では絶望的になるのではと懸念しています。
「ナノテクノロジー」を目指している日本としては是非とも世界水準の基礎技術を持ち、次世代の「ものづくり」にレーザ技術を生かしたいと思った次第です。
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