コーヒーブレイク


はがき道

 全国どこでも50円で届く"ハガキ"に注目された坂田道信氏の講演録に出会いました。

 坂田氏は43歳のときに森信三先生(社団法人実践の家創始者)に会われて、「義務教育を受けた者は、次の三つが最低必要だな」と言われたそうです。

挨拶が出来ること・お礼が言えること
はがきが自由自在にかけること。


坂田氏は、こつこつとハガキを書き始めて、1日に30枚のハガキを書くのを目標にされています。 彼が書くのは複写ハガキというものです。
この複写ハガキというのは、郵便局からハガキを買ってきます。
カーボン紙を敷いて、相手名前を一行目に書いて、その方の語りかけるように内容を書いていきます。
何月何日に、どなたに、どういうことを書いたが全部残る仕組みになっています。
坂田氏は、ハガキを書くことの経験を通して全国で講演活動をされています。

 「多くの人と出会います。今日名刺交換したら、すぐハガキを書きます。2〜3日後にはお宅にハガキが届く、3日以内に2度会うことになります。 ハガキは相手様が一番いい時に手にしてくれる。ハガキはシンプルですが、見た瞬間に全部わかるものです」とハガキの効用が述べられています。
講演録の中には、数々のハガキに関するドラマが記載されています。
例えば生まれたばかりの孫に毎日ハガキを書いたおばあさんの話です。
ハガキを書き始めて三ヶ月後に、縁を切っていた娘さんから「お母さん有難うございます。この子が大きくなったら読んで聞かせます。 このハガキは、おばあさんが書いてくれたハガキだ。うちの宝物にします」との電話があったと書かれています。

 手書きのハガキが縁ある人との絆を深め、人生を深く見つめることになり本来このことから「はがき道」と呼ばれるようになったそうです。

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