◆◇ ハードからハートへ ◇◆
ハートを掴む手書きの礼状
ビジネスの現場で、お世話になった方に感謝の気持ちをEメールで伝える事が、最近多くなってきました。
はたして、本当にこの行為が相手方に「感謝の心」を伝えているでしょうか。
この感謝の心を伝える「お礼」は、結局のところ相手方の心を掴む行為そのものですから、
相手方の「心を掴む行為」の効果がなければ、返ってマイナスになってしまいかねません。
「人の心を掴む」ことは、それほど難しいもので、真剣に考え行動したいものです。
その秘訣を考えてみれば「人がやっていないこと」「時流ではないことをやる」という行為をやれば、「人の心を掴む」ことになります。
まさにシャープの経営理念「人のやっていないこと」をやること、そのものです。
この効果を倍増する方法として、その秘訣を考えてみました。
まず、「会ったあとにすぐ」「手書きの礼状を出す」ことが新たな人間関係を作り、新たなビジネスチャンスを生むと思います。
効果的な「1枚の手書き礼状」は、敢えて「はがき」を使えば3倍以上、「封書」であれば5倍以上の感動を相手に与えることが出来ると、
某コンサルタントは話しています。
手書きにここでこだわるのは、本人の意思が確実に伝わっていくからでしょう。
メールやパソコンで作られた手紙では、誰が書いたのか、何をいわんとしているのか、定型文そのままになり文字変換の誤りや、
手紙の文章の基本を忘れているものなど、無礼千万なものになりかねません。
こんな「礼状」は食傷気味を通り越して、「何だ、この礼状は」と返って反感を持たれかねません。
読み易く分り易く、簡潔を心がけることにより、礼状を書いた人の心の機微やあったかみなどが「相手方への心遣い」となって礼状に、しっかり出てきます。
この心遣いこそが、相手方の心をゆさぶる「礼状」になり、これからの大事な仕事術では、ないでしょうか。
目から鼻へ抜ける、抜け目がない、計算高い――こんな世の中だからこそ、これからの時代は、まさしく「ハートに訴える」ことが、
結局は人の心を掴むことになりますよ、ね。
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