ドラえもん

ボク、ドラえもん

 平成16年4月から新しく「国立大学法人」に組織がえされた大学の北陸地区3大学(福井・金沢・富山)連携による 「まちなかセミナー」は、教育と研究に社会貢献が加わって活動を始めた、一例でした。
その中でユニークなのが富山大学教育学部の横山泰行教授の「ドラえもんの世界」のセミナー。

 ドラえもんの作者が富山の藤子・F・不二雄氏だからなのか、小学館発行の「よい子」「幼稚園」「小学一〜六年生」の8誌同時に 「ドラえもん」が初登場し、連載が始まったのが1969年12月の第1回作品からです。
横山教授は「蚊にさされたりクシャミをする、ドラ焼き大好きなドラえもんは、いかにも人間臭い猫型ロボット。 この魅力にとりつかれて20年余り。今では毎日5時間強を研究に費やしています。 5年前から日本で初めて富山大学でドラえもん学を研究しています」と話します。

 ドラえもんは、ドラねこと起き上がりコボシの愛嬌とを合わせ持って誕生した、ネコ型ロボット。
笑いと涙、そして希望、勇気、夢を私達に与え、さらにハラハラ、ドキドキ、ワクワクを読む人々に与えました。
既に作者も亡く実態はつかめないのだがと、「ドラえもんは1963個の秘密道具を発表しています。 タイムマシンやホンヤクコンニャク、子守りロボット、四次元ポケットバッグ、タケコプター、どこでもドアなど21世紀に通用する便利な道具が、 今から30年前に考えられています」と横山教授。

 ボク、ドラえもん―と独特な節廻しで話す憎めないドラえもんは、今や世界共通の夢と文化になりつつあります。
それもそのはず、ドラえもんの誕生日が2112年9月3日の22世紀。
ドラえもんが大好きな、ドラ焼きでも食べながら、22世紀の夢も、また楽しみですよ、ね。


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