こんなユーザー No.98
地域と共に未来を切り開くサポートセンター

東京都・城南地域中小企業振興センター
金属光造形複合加工機による新規事業を展開


―東京都・城南地域中小企業振興センター(ものづくりIT技術開発・実用化支援センター)―


ユーザー概要
商号財団法人 東京都中小企業振興公社 城南地域中小企業振興センター
所在地東京都大田区南蒲田1-20-20
代表者所長 板谷 明 氏
事業内容東京都城南地域の中小企業振興を図ることを目的とした総合拠点


バイトがデザインの原点の城南地域中小企業振興センターと大田区産業プラザ(PIO)の威容―



城南地域中小企業振興センター技術支援係の主任研究員 清水秀紀氏(左)とマツウラ顧問 谷口修氏

 日本の物づくりの中核地点でもある、東京都・城南地区は、東京都区内6区(大田区・品川区・港区・世田谷区・渋谷区・目黒区)を概ね指しています。
その城南地域の産業は、製造業と小売業の集積度が極めて高く、それぞれ活力あふれる事業を展開し、 地域全体の活性化に大きく貢献しています。

 しかし近年、めまぐるしい変化によって社会や経済情勢に、中小企業が適切に対応していくためには、 なみなみならぬ企業独自の経営努力は勿論のこと、経営基盤の強化や技術力の向上など大きな課題があり、 これらを側面から後方から、そして前面からと強力な支援体制が、今こそ必須な時代はありません。

 この支援態勢の中核となっているのが、東京都大田区南蒲田に本拠をおく、 財団法人東京都中小企業振興公社・城南地域中小企業振興センターと東京都大田区直営の大田区産業プラザの合築建造物に集約された、一大拠点です。
この拠点は、第一京浜国道に面しており、また京浜急行電鉄の京急蒲田駅東口を下車し、 徒歩5分と(JR蒲田駅東口から徒歩12分)と交通至便な位置にあります。

 同センターは、城南地域の中小企業の振興を図ることを目的とした総合的な拠点。
総合相談・実地支援・依頼試験・試験機器の開放・企業と協力して製品開発に取り組む開発協力事業・経営や 技術をテーマとした産業セミナー・下請企業等の振興などの事業を通じて、中小企業の課題を解決するための支援事業を展開しています。

 このセンターに今年3月、新しく「ものづくりIT技術開発・実用化支援センター」の新規事業として、 マツウラの金属光造形複合加工機“M−PHOTON25C”が導入され、従来の機械加工機とは全く異なる新しい加工機を中核とした、 新しい事業を立ち上げられました。
3次元CADでモデリングした製品や部品が一度のセットで製作できる―ことを謳い文句にして、 金属関連企業を中心に、これらの機器を開放するとともに講習会や研究会が行われています。

 今年5月27日には、この新しい物づくりの「光造形複合加工機」のお披露目ともなった、 セミナーと研究会を合わせて、従来の機械加工機械とは全く異次元の「新しい加工機」の実際稼動状況を実演展示。
多くの参加者の度肝をぬきました。
ご担当の同センターものづくりIT技術開発の技術支援係の主任研究員 清水秀紀氏は 「多くの方々が見学に見えました。 今までとは異次元の物づくりには、大変な興味を示していかれました。 今回の当センターの新規事業の光造形複合加工事業は、いま生まれたばかりです。 この光造形の樹脂ではみられなかった、新しい金属造形は、これから中小企業のみならず、 物づくり技術の大きな強味になると思います。 いろんな実例に積極的に取り組むことで、ひとつずつ前進したい。 そのために光造形金属加工に絞り込んだ研究会を9月から10月に立ち上げるつもりです。 城南地域などの地域には限定せず、栃木県でも長野県でもどこからでもウエルカムと考えています。」と話していました。




 センターの外観は、一風変わっているでしょ。
これは切削用刃物の「バイト」をイメージしてデザインしたものです―とは、同センターの板谷所長と清水研究員の言葉です。
平成8(1996)年2月に新設オープンしたセンターは、大田区直営の大田区産業プラザ(PIO)と都営住宅との合築建築。
城南センター専用4224u、PIO専用7171u、そして共用部分8,076u、その他駐車場・都営住宅などですが、 この拠点で「殆どの用事がすんでしまいますから、便利この上ありません。 中小企業の皆さんの大いなる味方ですね。 当センターを自分の家だと思って使ってほしいんです。私達は―」と嬉しい言葉を頂きました。
支援センターで初披露目の金属光造形複合加工機 M-PHOTON25Cのデモンストレーションは注目の的でした。


◆ 金属光造形加工技術研究会、いよいよ活動開始 ◆

 ものづくりIT技術開発・実用化支援センター(板谷 明所長)は、 同センター事業の一環として「金属光造形加工技術研究会」を、本年10月2日に新しく設立、いよいよ活動が開始されました。

 本会は、ものづくりIT技術開発・実用化支援センターの金属光造形複合加工機を活用して、 金属光造形加工技術の普及発展を図ることを目的として、年会費制により設立。
研究会の活動は、加工機の操作方法の指導、加工機を使用した加工データの蓄積、 加工条件と加工精度の関連の検討そして、関連技術情報等の提供等です。

 当研究会の問い合わせは、東京都城南地域中小企業振興センター技術開発支援室 清水秀紀氏(電話:03-3733-6233 FAX:03-3737-6136)です。
当研究会で新しいものづくりに!


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