マツウラのプロコン機が「名機」に
歴史的価値ある工作機械・ベストテクニカル賞で顕彰

40余年も前に、電気制御で自動化機を完成―


 「ミクロマン・シリーズ」として、当時の工作機械業界で一世を風靡した、 マツウラのプログラム制御立フライス盤(PC機)の代表機種「SB-I型」が「第5回歴史的価値のある工作機械の顕彰・ベストテクニカル賞」に選抜、 5月29日、日本工業大学学友会館で表彰式典が行われ、マツウラの松浦正則社長が、顕彰楯を受領しました。

 この顕彰は「歴史的価値のある工作機械を顕彰する会」(日本工業大学工業技術博物館と同後援会が母体、会長は大和田国男氏)が主催。
同会は「わが国の産業界に貢献し、一時代を画した工作機械の名機を顕彰、展示することによって教育普及活動に努め、工作機械の進歩発展に寄与する」ことを目的にしています。
本事業では、時代の流れと共に忘れ去られようとしている「名機」といわれる工作機械の足跡をたずね、 先人達の努力に報いると共に、我が国工作機械産業のさらなる発展に寄与するものです。

 今回顕彰のマツウラ・プログラム制御立フライス盤は、ベストテクニカル賞として、開発当時の昭和34(1959)年〜昭和36(1961)年頃、 「電気による制御で自動機械をめざした」画期的な性能を持ち、後世の模範となった工作機械を製造した企業として認定され、顕彰されました。

 「昭和34〜36年頃は、人も金も物も、何もないゼロ時代の当時のマツウラが、工作機械の自動化を電気でやるとの創業者・故松浦敏男前会長の思い入れで、死に物狂いでした。 当時のことを思い出すと、胸が熱くなります。 よくやったと――。 今回の受賞を機会に、当時やってきたことを原点に、今後さらに努力しなければならない」と松浦社長。

 今回、名機として顕彰されたプログラム制御立フライス盤「ミクロマン・シリーズ」の開発研究経緯や、 歴史的な背景などの詳細は、Matsuura News!の次号以降で掲載予定です。




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