改革へのアプローチ/マツウラのテクニカルソリューションが花開く


国際色豊かなマツウラブースは今も


真剣に実削展示された加工物に見入る姿も

 「“MONO-ZUKURI”evolution;the passport to the Future」を統一テーマとした、 JIMTOF2002(第21回日本国際工作機械見本市・2002年)が、平成14年10月28日から11月4日までの8日間、 東京都有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されました。

 ヨーロッパで開催のEMO展(欧州国際工作機械見本市)そして米国で昨秋、 9月4日から11日までの8日間シカゴで開催のIMTS2002とJIMTOF2002は、 世界3大機械加工を中心とした「物作り」の製造技術展。
日本で開催のJIMTOF 2002は、正に今世紀最初のビッグイベント。
IMTS2002は前回開催のIMTS2000と比較して、入場者数が実質半減するなど米国の産業や経済の実態を反映していただけに、 JIMTOF 2002の開催は大きな注目を集めた見本市でした。

 産業ならびに技術や技能の空洞化が叫ばれ、日本における「物作り」そのものの存続が、 危ぶまれている今回のJIMTOF 2002の開催。
実質的な入場者数はIMTS2002ほどの落ち込みはなかったものの、 「JIMTOF2000と比較して集客力は今ひとつ」との見方もあるなどJIMTOF 40年の歴史に、 大きな見直し気運が出始めた結果となりました。


使いやすさに評判のCAD/CAMコーナー

マツウラブースは超満員の盛況 ノントラブルで全会期中・実削展示−

 このような環境と条件下のなかでもマツウラは、生産プロセス改革のソリューションをかかげて、 生産性をさらに向上したマシニングセンタPlusシリーズ、 世界に先駆けて商品化し活躍中の超高速・高精度リニアモータマシンLXシリーズ、 使いやすいと評判の米国と独国生まれのCAD/CAMシステム、 5軸加工を含めた幅広い加工ワーク・アプリケーションデモ、 そしてレーザ加工とマシニング加工を融合させた最新技術開発の金属光造形複合加工機「多機能フォトンマシニングセンタ」の参考出展など、 マツウラの新しい取り組みを、今回のJIMTOF 2002に一堂に、いずれも実削運転で出展。
8日間の開催期間中、なかでも11月2〜3日は、東2号館2018のマツウラブースは、終日超満員のご来場者でした。
出展した8台の機械は、開催期間中の8日間は全機種ともノントラブルで、フルに実削加工をアピール。
マツウラの出展機は「完成された工作機械」として、大いに注目されました。


具体的な商談に弾む国内の来場者

多機能フォトンマシニングセンタもノントラブル
世界初の金属光造形複合加工機に注目/期待も


 マツウラが出展した工作機械は、ノントラブルで実削加工「完成されたマツウラの技術と商品群」として、 来場者の多くの方々に、印象づけました。
特に産官学による世界初の「金属光造形複合加工機/多機能フォトンマシニングセンタ」の参考出展が、 マツウラブース来場者の吸引力になったことも一因。

 さらに、高速切削加工に焦点を絞り込んだマツウラの商品戦略が、主軸回転数で4万回転、6万回転、 そして新しい方式による8万回転とLXシリーズを勢揃いさせたことも、また大きなインパクトになっていました。

 また5軸制御加工に先鞭をつけた、MAM72-35Vや、高機能汎用型のH-PlusやV-Plus、R-Plusシリーズなども、 通期ノントラブルで実削加工していた事実に「マツウラの機械は完成度が高い」 「これがマツウラの強味」ということを、来場者が確認できたことによるものです。

 松浦正則社長は、JIMTOF2002を総括して
「物作りにかけてきた私達の工作機械業界も、これでいいのか違いが出てきた時だけに、 参考出展した多機能フォトンマシニングセンタには、今までにない一つの答えであり誰もやっていないこと、 誰もやっていない方法で金型を作るという、私達の考え方に大いな興味をしめされた結果が、 ブースに多くの来場者がみえたのだろう。 マツウラは、これからも高速加工や工程の中抜きによる、時間を価値に変える商品開発に、 こだわり続けて前進したい」
と結んでいます。

マツウラブース注目の的は金属光造形複合加工機リニアモータマシンの3兄弟が勢揃い



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