反・リーダーの研究
平成15(2003)年の新しい年を迎えた今、ますます混迷を深め難しい状況の中で、
私達のビジネスや経済は、どんな歩みをするのでしょうか。
一年の計は元旦にあり、との諺もありますが、昨年秋に「リーダーの研究」なるセミナーが開催され、耳をかたむけてきました。
そのセミナー講師は、ビジネスマン向けの辛口総合雑誌を創刊して20余年のキャリアを持つ、老ジャーナリスト。
その方が「リーダーの研究」の反語として、リーダーの堕落について、面白いルールを話していました。
自覚症状ないままに進行するような「悪性腫瘍」すなわち「ガン」の早期発見方法。
豊富なジャーナリストの経験則からみた「反・リーダーの研究」なる「社長13の堕落」は、
次の言葉に集約されている、と喝破しています。
- 現場を歩こうとしない
- 自社の株価をあまり気にしない
- マイナス情報を無視する
- 広報セクションを大事にしない
- ビジョンや夢を語らない
- 意思決定が遅すぎる
- 取り巻きにイエスマンが多い
- 権力と権威を混同する
- 社外ブレーンの声に耳を傾けない
- 説明責任が不十分である
- 公私を混同する
- 組織や人間に対する理解が足りない
- マスコミを軽視する……。
この観測経験則で、全部あてはまる社長は社長失格、次いで半分ぐらい思い当たった社長なら、黄信号と悟るべきだと。
それだけリーダーや社長の責任は重いものである、とは誰でも知っていることです。
いや、このルールは何も企業のリーダーに限ったことでもなく、例えば国家のリーダーも、
小さいグループや組織のリーダーにも、応用できます。
新しい年を迎えた今こそ、心も新たにして今一度、リーダーたるもの原点に立って見直し考え行動したい、大事な時ですね。
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