三拍子、揃う!

1・2・3。2・2・3。3・2・3――。
昔から使われている三拍子は、何かにつけ調子も良く覚えやすい、理解しやすいものです。
この覚えやすく、調子が良い三拍子を、家事や生活の上で、うまく使っているのは昔からの生活の知恵でしょうか。

 例えば、「もっと速くできないか、もっと楽にできないか、もっと安くできないか」などは、コストダウンの極意になります。
これを更にいいかえれば、その方法や、やり方を「やめる、へらす、かえる」こと――。
このように、あまり大上段にかまえて、難しく考えないでリラックスして工夫してみては、いかがでしょう。

 昔から、お年寄りを励ます言葉に「転ぶな、怒るな、風邪引くな」がありますし、 生命保険などのセールスは、「義理、人情、プレゼント」いわゆるGNP、三種の神器が鉄則だそうです。
最近のレジャーや旅行は「安近短」と短時日に近場で安くあげるのが傾向だと、マスコミがうまく表現しています。
そうそう。先日の結婚披露宴で、新郎新婦へ「はなむけ」として、 媒酌人は「感謝の心、信じ合う心、健康への思いやりの心」と、これも三拍子でした。

 このように、私達の身の回りには、身体や手足で調子良く覚えてしまう言葉や諺、行動などが、数多くあります。
そういえば、本号で紹介の日本経済新聞の交遊抄でも「感動・感謝・感激」の三感の男がありましたし、 今年のマツウラ全社運動は、「一人一日一工夫」です。
マンネリを打破するためにも、三拍子に乗せ、三拍子揃えて考え、行動したいですね。

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