熱い学習を展開――小学5年社会科副読本で
社会科「近未来教育」を提案する(21世紀型授業づくり 24)

TOSS福井教育サークル代表・吉田高志先生が著作


「TOSS福井教育サークル」7名がマツウラ工場を訪問、
写真左から3人目が代表の吉田高志先生
吉田高志著書の小学5年生社会科副読本


 「福井にも松浦機械製作所のような世界に誇れる仕事をしている企業があることを知れば、 子供達の目も輝いてくると思います――」と、昨年5月27日、 福井の小学5年生を担任されている先生が、自主的に勉強されている 「TOSS福井教育サークル(吉田高志代表)」7名がマツウラ本社を訪ね、 工場の隅々まで見学されました(本誌、平成12年7月号既報)。

 この自主研修は、小学5年生の社会科で「日本の工業」をテーマとした授業を目前にしたものでした。
この工場見学を、昨年9月からの5年生社会科の授業で、実際に利用。
「日本の工業・モノ作り」の実践的な企業現場を、7名の先生方が教育実践されました。

 さらに、この7月にそれらを踏まえた授業をもとに、TOSS福井教育サークルの代表、 吉田高志先生が『社会科「近未来教育」を提案する』を著作され、いま社会科教育で注目されています。

 吉田高志先生が著作の副読本は、「基礎・基本を確実に身につけさせるために“21世紀型授業づくりはこれだ”」の TOSS道徳「心の教育シリーズ」の24番目。
その“はじめ”には、21世紀の日本を支える私たちの教え子は、 国際舞台で様々な国の人たちと交わることになる。
その時、必要とされるのが、自分の国や文化や歴史を誇りを持って語ることができる知識と表現力である。
社会科は、こうした素養を育てるという点でも重要な使命を持っている……と述べています。

 その副読本、“実践で提案する”の2項で、“私たちの町に世界一の技術を持つ工場がある”として、 実際の教育現場でのやりとりから、反応までを具体的に解き明かしています。
“私たちの町に世界一の技術を持つ工場がある”という、吉田高志先生の授業で、 5年生の生徒は「へえー」という声があがり、びっくりしたようだ――と著述。

 福井県にこんな工場があると知ってどう思いますか、 の問いに生徒達は「すごい。うれしい」と素直な答え。

 こんな形で「国を愛する心情を育てる」素晴らしい教育をされている、 吉田高志先生を代表とする、社会科教育メンバー。
これからも子供達の夢を育む授業を期待しています。


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