MC(マシニングセンタ)とは!
マシニングセンタ(Machining Centers)は、
1958(昭和33)年にアメリカのカーネイ & トレッカー社が開発した"ミルウォキーマチック"という名称の工作機械を第1号とすることが、一般的です。
その定義は、いろいろ言われていますが、1977(昭和52)年に全米工作機械工業会で採用されたのは
「マシニングセンタは、自動工具交換能力があり、工具を回転させて加工する多機能切削加工NC工作機械」と決めています。
一方、日本工作機械工業会によれば「工作物の取り付けを変えずに、フライス、穴あけ、中ぐり、ねじ立てなど、いろいろの作業ができるNC工作機械であり、
多数の種類の異なる工具を自動的に作業位置にもってくる装置を備えたもの。
また少なくとも2面以上を加工できる構造で、工具の迅速な交換機能を備えた工作機械」となります。
カットは横形マシニングセンタによる穴あけ加工のイメージです
種類としては、横軸形(略して横形)、立軸形(略して立形)のほかに門形、工作物回転形、その他に分かれていますが、
最近ではこれらの2つ以上の種類をかねそなえたマシニングセンタも生産されており、なかなか機能別での分類は、困難になってきています。
今まで、日本ではアメリカの名称をそのまま使っていますが、漢字の国、台湾や中国ではマシニングセンタのことを最初、
「多機能切削加工型中心機」と漢字で書き表していました。
でもなんでも簡略に表示することが大好きな台湾や中国では、「加工中心機」と半分の字数に。
従って、立軸形マシニングセンタのことを「立式加工中心機」ちなみに横軸形マシニングセンタは「臥式加工中心機」と――。
この漢字で表示された方が、私達にもマシニングセンタなどと片仮名で表示するより、何か機械の輪郭らしきものが浮かんでくる様です。
でも横形を人が寝そべってる意味の「臥式」と表示するなどは、心憎い粋人ですね。
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