- 昭和61年3月発行のマツウラNEWS!をヒモとけば、「56豪雪といわれた時の総降雪量と同じ量の雪が今冬降った──と、昭和61(1986)年3月3日に福井地方気象台が発表した、
総降雪量は何と622cm」。
それから15年たった今冬は、思いも寄らぬ降雪に見舞われました。
- 暖冬と言われた長期予報も、1月13日から降り続いた3〜4日間の雪で形ナシ。
1月16日に福井市で90cm、奥越の大野市145cm、福井県南西部敦賀市80cm 超に。
お陰で国道8号も高速北陸自動車道も、そしてJR北陸線も福井県の通過するルートがネックとなって、同時完全ストップ状態。
暖冬慣れした私達の生活を正に直撃してきました。
- 天気予報は、当たらぬ景気予報よりは当たる確立が高いと思っていましたが、みごと「自然な天気の神様」に裏をかかれてしまいました。
自然を甘く見るな!と、あたかも警鐘を鳴らした一幕のようでした。
その最も当たらぬ景気予報。
いつまでも懲りずに年末から年始にかけ、マスコミ恒例の「経済予測」「景気見通し」などを特集することは勿論、
著名人やエコノミストが講師となった「経済セミナー」の開催に、多くの関心が高まり、かしましい限りです。
- 経済予測や景気見通しがどれ程、当たらないか、を振返って検証してみますと──。
何故こんなに外れるのか、不思議なくらいの確立の低さに驚いてしまいます。
実態経済と遊離したGDPの伸び率などは、景気や経済予測を表現する重要なモノなのでしょうが、
私達の肌で感じるものとは違いすぎます。
それよりも景況を端的に表現している、日経平均株価やTOPIX指数をみても、はっきりします。
18,900円だった日経平均株価が1年経った昨年末には、何と13,600円。
強い強いといわれた、日本円はドルで102円台から113〜115円台に。
そして誰も思いもしなかったユーロは、昨年1年間に104円台から90円割りまで落ち込んで、年末は106円台に。
IT産業で謳歌していたアメリカ景況は、にわかに曇りはじめ見事に裏をかかれました。
- 私達の動きや思いは先刻、お見通し──。そんな中での新世紀と新年の船出。さて、どうなりますか。
では、また ──。
渡辺清一(専務取締役)
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