宮沢賢治 石碑


迷作「雨ニモアテズ・・・」

 詩人の宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」はいまなお不朽の名作として光っていますが、この名作にパロディーが出来たそうです。
「雨ニモアテズ」という迷作です。

 東北は岩手で生まれた宮沢賢治さんの作品は数多くありますが、岩手の自然や生活・風習を生き生きと描写されています。
その一つ「雨ニモマケズ」のパロディー版は、現代の姿を適格に表現しており「本当にこれで21世紀の日本は大丈夫なのだろうか」と思ってしまいます。
作者不詳とか、少々長い迷作ですが、紹介して皆さんと考えてみたいと思います。

「雨ニモアテズ 風ニモアテズ 雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ 意欲モナク 体力モナク イツモブツブツ  不満ヲイッテイル 毎日 塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ遊バズ 朝カラアクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲ起コシ アラユルコトヲ  自分ノタメダケ考エテカエリミズ 作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニ閉ジコモッテイテ  東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ 西ニツカレタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ  北ニケンカヤソショウガアレバ ナガメテカカワラズ ヒデリノトキハ 冷房ヲツケ ミンナニ 勉強勉強トイワレ 叱ラレモセズ  コワイモノシラズ コンナ現代ッ子ニダレガシタ」。

紹介されたのが宮沢賢治の故郷、岩手県盛岡の小児科医。
昨夏の小児科学会で披露されたそうですが、さすが小児科の先生もついにサジを投げたくなる、迷作ですね。

 新しい21世紀を迎える今、生誕105年の宮沢賢治も草葉の陰で嘆き悲しんでいるでしょうが、考えねばならない平成13年の正月です。


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