- 泰山鳴動、ネズミ一匹も出ず。Y2Kに代表される1900年代から2000年代への大台変わりのミレニアム。
そんな騒々しさで迎えられた今年は、雪もなく快晴で温暖な福井の正月でした。
- ネズミ一匹も出ず、で仕掛けたのは誰だろうかと推理小説まがいの話も、春3月になれば自然と氷解してしまいました。
でもY2Kの騒ぎで何と40兆円もの、経済的な負担(いや経済効果とも)があったと知れば、心は穏やかではありません。
やはり某国の某社、いや某IT関連産業が仕掛けた遠大な陰謀、それとも謀略なのではと思えば、妙に納得がいくから不思議です。
- IT産業に代表される一握りの業界が、強く牽引している産業構造は、洋の東西を問わず主義主張や宗教、思想にも関係なく、
めざましい勢いで増殖を繰り返しています。
日本経済もいよいよ、大きなうねりの中で揉みくちゃにされながらも元気が出始めているようですが、無気味な動きとなって散見されます。
- その一つが、原油価格の高騰です。OPECが原価の生産量を20%減産すれば、米国の乗用車ガソリン代が300%増の価格上昇になる、との試算もあるとか。
まして日本など、弱体構造ですから「いよいよ油に火がついた」のかも知れません。
- それ以上に恐いのがパラジウムに代表される、希少金属系の価格騰勢です。
自動車の触媒や電子電気用、歯科用などに必要なパラジウム。
白金族地金のパラジウムは今年初めから、2月中旬には70〜80%高になるすさまじさ。パラジウムと並ぶ白金族地金、プラチナなどの内外市場での高騰は、一次産品だけの騰勢にとどまらないかも。
と思いつつパラジウムが、1g 当たり2,500〜3,000円の世界であり、我が業界の1t 当たりの世界とでは棲む世界が違う、とはいうものの複雑な気持ちです。
- それはそれとして、今年もマツウラは、BMW WilliamsF1チームのオフィシャルサプライヤになったこと、そして労働安全衛生マネジメントシステムの認証取得など、年初から話題豊富に、元気で明るく活動を続けています。
では、また ──。
渡辺清一
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