マツウラの限りなき挑戦が、21世紀へ加速!
超高速・高精度 リニアモータマシン

超高速・高精度/リニアモータ駆動・新「LX-1」市販機、 本年春から本格的に市販を開始――


 マツウラはマシニングセンタの高速加工機分野で、常に一歩リードしたリーディングカンパニーとして、 新技術の開発と採用を行ってきました。
約12年前に高速加工を一般市場に普及させるべく、FX-5型(主軸回転数200〜20,000毎分回転)を発表して、 高速マシンはマツウラとの企業ブランドを確立し、以来これらの技術と実績によって高速加工機が、 市場から高い信頼を得てきました。

 そして一昨年のJIMTOFで、リニアモータ駆動による新型高速加工マシニングセンタ「LX-1」の試作機を、 サンプル展示として発表。
その後、各種のテストを繰り返して実用化機種の開発に成功、本年の春より本格販売を開始します。
より操作性と安全性を重視し、また新しく開発したリニアモータを採用した新しい市販型「LX-1」です。
新「LX-1」は全軸駆動にリニアモータを採用し、早送り90m/min、切削送り30m/minの超高速送りを実現。
さらに主軸には、マツウラ独自開発の600〜60,000min-1の超高速主軸を搭載し、 加工分野での新しい可能性を予感させる、新商品に生まれかわりました。

 マツウラの長年培った高速加工技術を駆使し、金型直彫り加工やコネクタ、医療機器、 光学関係機器等の精密金型、さらに微細加工分野での実用をターゲットにしています。
また本機は例えば新素材加工(カーボン繊維、ガラス、セラミックス)や、 超薄リブ加工などの革新的な生産加工方法の提供も可能になりました。

 本機により、高生産性かつ高精度の加工をめざし、新しい用途開発も拡がりましたので、 正に新しい21世紀を目前にした、革新的な高速高精度の工作機械です。


新「LX-1」の特長

マツウラ独自開発の超高速主軸
600〜60,000min-1

超高速ATC/工具収容16本
チップTOチップ3.0秒
  1. 全軸リニアモータ採用による、高速送りと高加速度 ……リニアモータによる直接駆動での高速性能が発揮されます。

  2. 全軸リニアモータ採用による高精度加工 ……リニアモータ採用により、今までの回転送り機構 (ボールネジ、ベアリング等)が不要となり、ロストモーションがなく高加減速度により、 高精度、高能率加工が可能となります。
    ※真円度測定 3.0μm(実測値)

  3. マツウラ独自開発の超高速主軸 ……セラミックベアリングを採用し、主軸受けでは最高回転数を実現しています。  これらの特長により、一般的な従来型高速機に対して生産性は2〜3倍、向上します。 もともと従来の精度と生産性は「生産性を上げれば精度が落ち、精度を上げれば生産性が落ちる」という、 反比例の関係でした。
    しかし今回の新「LX-1」によるリニアモータ採用により、生産性を上げ、かつ精度も上げることが、 可能になった訳です。
    これらを「LX-1」の可能性として、まとめれば、つぎの通りになります。


新「LX-1」の可能性
  1. 生産性向上 ……超高速送り機能と高加減速機能により、 従来加工機と比較して1/3の加工時間で可能になりました。
  2. 高速・高精度加工 ……従来、高速送りと高精度加工の両立は不可能でした。
    しかしリニアモータ採用により、両方の機能を実現することが可能になりました。
  3. 革新的加工方法 ……超高速送りと超高速主軸により、今まで不可能と思われた微細加工や、 難削材の加工が可能となりました。
新「LX-1」と従来機「MC-800VGU」との比較仕様
仕様 LX-1 MC-800VGU
X/Y/Z軸移動量 500/500/300mm 800/510/500mm
テーブル作業面の大きさ  700×500mm 1150×510mm
主軸回転数 600-60,000min-1  40-12,000min-1 
早送り速度 90/90/90m/min 30/30/30m/min
切削送り速度 1-30m/min 1-10m/min
工具収納本数 18本 30本


 より便利な道具や物作りを、水面下で支えているのが私達マツウラが担当している工作機械です。
さらに、「マツウラLX-1、あれはスゴイ」と評価されるようなさらに便利さや快適さを、 道具や物作りに支えていきます。

 「LX-1」で採用された「リニアモータ」については、やさしく、わかりやすく、次3月号で詳しく、 ご説明します。


前画面へ戻る