No.154 「本当の実力」 2009(平成21)年8月号掲載


 工作機械業界が不況の深淵に沈み込んでから既に半年以上が経過しました。
マツウラもその真っ只中で苦しい環境を過ごしております。
長い好況期の後だけに、その深さからくる暗さや冷たさが身に沁みるのも事実です。
先ごろインド、中国、日本でも観測された46年ぶりの皆既日食のように、暗闇から一転ダイヤモンドリング、 明るさも急回復!となれば言うことなしですが、中々思うにまかせない状況がまだまだ続きそうです。

 さて、そんな中、7月中旬に特に苦しいと言われる欧米主要国の代理店を回ってきました。
さぞ、悲観的な話も多いかと身構えて訪問したのですが、いやいや、この不況下にあって決して怯むことなく真っ向立ち向かわんと ポジティブな販売企画を立てて実行する各国代理店の面々の姿がそこにはありました。
どの国も決して容易に数字の上がる環境ではありませんが、矢継早にアクションをとり続けるバイタリティーとタフさを垣間見て、 各国の仲間達が素晴らしいアイディアとエネルギー持っていることを再認識しました。

 好況時は追い風の中で実績が先行しがちで、自らの本当の実力は見え難いものです。
「兵は拙速を聞く」。言うが易しですが、こんな時勢であるからこそ企業活力を最大限に高めるようなポイントを絞ったアイディアを 速やかに実行するという本当の実力を示したいものです。
少々できはよくなくともこんな時は先ずは速く手を打つ方が結果がよいと信じて行動あるのみですね。

 日本では暑い8月に4年ぶりの総選挙となりました。
世界は経済に混乱をきたしました。
日本もその渦の中にいます。
この上、政治も混乱・・・とはならずに、安定した政治から力強いエネルギーを発して貰いたいものです。