No.151 「絶好の好機と捉えて」 2008(平成20)年10月号掲載


 先日、お取引先のご好意とご協力を頂き、平成20年度の新入社員を連れてマツウラ製品をご使用頂いている お客様や納入業者様にバスで3日間かけて訪問して参りました。

 出発前は、新人が訪問先でどんな質問をするのか、何かとんちんかんなことを聞かないかと一抹の不安を持ちつつ ある種ワクワクしていたのですが、いやはやこちらも驚くような鋭い質問をしたりしまして、まさに案ずるより産むが易しの感でした。

 実はこの研修プラン、中堅社員からは羨望の的で「なんで新人だけが・・・俺も是非行きたい」との声が設計や生産現場から多く聞かれ、 こういう社内の反応を見てもマツウラもまだまだ捨てたもんじゃないなと些か安堵の念を持てた次第です。
この場を借りてお忙しい中ご協力賜りました訪問先の皆様には、改めて御礼申し上げます。

 さて、広く世界の景気状況を見ますと一時の楽観的な見方が一変、雲行きがどんどん怪しくなってきたと思っていたら大嵐が急にやってきて、 混沌とした予測困難な情勢となっております。
その内こんな時期がまたやってくると予測は勿論して参りましたが、急激なビジネス環境悪化からいざ眼前に暗雲広がれば、 得も言われぬ不安と緊張感に支配されるのがまさに実感です。

 孫子曰く、「死地に陥れて然る後に生く」、死地とはやや大袈裟ですが、窮地に陥ってこそ、その後の活路が見出せるというもの。
こういう外部環境が厳しい時こそ人材育成には、絶好の好機と捉えたいものです。

 最近の若い人は、少し賢かったりセンスの良い人は結構いるのですが、肝の据わった仕事をこなせる人材は少ないように感じます。
窮地に立ってこそ、その苦境を脱するために最大限の努力を払うというもの。
苦しい時代にこそ人材は育つもの。
お取引先様の皆様にお役に立てるよう社内でもビシビシ人材教育していく所存です。
今後とも変らぬ皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。