No.154 そば道場発祥の地 2009(平成21)年10月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第154回目は「そば道場発祥の地」の話です。
 福井県はそばの生産量は全国5位のそば処です。蕎麦に大根おろしを混ぜ入れた出汁をかけて食べる「越前おろし蕎麦」が名物となっており、多数の名店があります。「福井のそば食べ歩き」や「日本一うまい! 越前そば そばびと。」の本が出版され、そばが身近に感じる県です。
 また10月は新そばの季節で、マツウラ本社前の畑でもそばの白い花を見ることが出来ます。

 そば打ちのプロを養成する目的の「そば道場」はすでに存在していましたが、素人を対象とした道場は昭和60年1月に福井市内に中山重成氏が開設した「越前そば道場」が全国初でした。
 また自治体が作ったものとして昭和61年に福井県今庄町が開設した「今庄そば道場」が全国初の施設で、福井県が「そば道場」発祥の県ということになります。
 今や「そば道場」は、全国に広がり多くの人々がそば打ちの体験が楽しく出来るようになっています。
 一方では素人のそば打ち愛好家が広がり、「素人そば打ち段位認定制度」を立ち上げ、全国で素人そば打ち段位収得者が4000 人を越えるまでになっています。
 福井でも趣味が高じて脱サラしてそば屋を開業した人もあり、原点は「越前そば道場」です。