No.153 だんねーざ 2009(平成21)年8月号掲載


 福井は日本のド真ん中!「日本のヘソ福井」第153回目は、「だんねーざ」の話です。
 「SING J ROY」という福井県出身の歌手が7月4日に発表して「DEE JAY DADDY」とのアルバムの中で“だんねーざ −福井弁の歌−”が収録されています。
6月には福井県内を車で走っているとラジオから、この歌が流れ、思わず聞き入ってしまいました。
曲のリズムはジャマイカが発祥のレゲエ風でリズミカルなものです。
しかし、歌詞は、全て福井弁で書かれており今風な曲に見事にマッチしています。
マッチしていると感じるのは福井の人だけかも知りませんが。
都会で育った子供が父親の故郷福井に帰省し駅で初めて聞いた福井弁が分からず父親に質問する場面から曲は始まります。
「みんな“だんねーざ”と言っているが、なんと言う意味?」と子供が聞くと。
「だんねーざは問題ないとの意味や」と父親が答えます。
そして歌が流れます。

「だんね、だんね、ざいごでだんね
 かたいんなら、そりゃまっちゃいねぇ
 ひっでぇひっでぇおもいでな〜って
 えっちぇんもんなら、だんねんにゃって」
と歌われます。意味が分かりますか。福井弁から訳すと

「問題ないよ、問題ないよ、田舎者でも問題ないよ
 元気があれば、間違いないよ
 とてもとても気持ちがいいよ
 越前の者なら、問題ないよ」
との意味です。

 その後の歌詞は子供に福井自慢をする父親の思いが綴られています。
その中で私が好きな歌詞は

 よその県じゃないコシヒカリのオリジナルは福井県

があります。魚沼産コシヒカリが有名だけど、発祥の地は福井県との福井県民の悲痛な思いを歌ってくれています。
福井県内でしか聞けないかも知れませんが、是非一度聞いて見てください。
福井出身の人は、思わず身を乗り出すこと間違いありません。