No.147 若狭塗箸 2008(平成20)年1月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第147回は、福井の伝統工芸「若狭塗箸」の話です。

 伝統と職人の街・福井県育ちのヒロインが、笑いと商人の街・大阪で落語家を目指していくNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』は、 昨年10月1日の放送開始から話題を呼んでいます。
福井県では、初めてのNHK連続テレビ小説の舞台になったということで福井を全国にPRする絶好の機会と “連続テレビ小説「ちりとてちん」連携推進協議会”ホームページ (http://info.pref.fukui.jp/seiki/rendora/index.php) を立ち上げています。
このホームページでは、ドラマのロケ地巡りやお土産などが紹介されていますが、注目していただきたいのは福井の伝統工芸。
ドラマの中でも度々登場している「若狭塗箸」は、貝殻や卵の殻などを漆の中に埋め込み、 研ぎ出すことで美しい海底の模様を表現する400年前から受け継がれている伝統工芸です。

 現在では伝統を守りつつ、リーズナブルでモダンなデザインのものなど、時代の流れに沿ったものが生み出されていった結果、 若狭塗箸は全国高級塗箸生産高一位になりました。
福井が持つ“日本一”のひとつで、日本の塗り箸の80%がここ小浜市から生まれています。

 食事中にちょっとだけ手を留めてみてください。
その手に持っているお箸、もしかしたら若狭塗箸かもしれません。