No.142 出生率日本一 2006(平成18)年10月号掲載


 8月19日NHKで放送された「いよっ日本一!」との番組で、平成17年度の合計特殊出生率(今年6月発表)が全国都道府県中、 前年比を上回ったのは福井県のみと紹介されました。

 出生率を上げるには結婚を促進する必要があります。
福井県では、福井県婦人福祉協議会という団体を通じて結婚相談事業を行なっており、ボランティアの相談員200人が活躍しています。
更には理容・美容店(1660店)の協力を得て、お店に結婚相談に関するリーフレットを置き、お客様と個人的な会話や世間話の中で、口コミでこの事業を広めています。

 また子育て支援として、"子育てマイスター"(助産婦、薬剤師などの有資格者)406人がボランティアで活躍中。
子育て支援センターの活動や、電話での子育て相談に応じるなど、安心して育児に取り組める環境を整備しています。

 福井県は共働き率日本一60.5%(全国平均48.3%)、一家車3台保有率日本一31.5%(全国平均12.5%)と数々の日本一があり、3世代同居率は第二位です。
また、煮物などに用いられる油揚げ・がんもどき購入費や、お惣菜であるカツレツ購入率なども日本一です。
これらの日本一には、働く"お母さん"と同居している"おばあちゃん"との連携プレーが伺えます。
働くお母さんと、それをサポートするおばあちゃんとの信頼関係が子供を育てる風土を作っていると考えられます。

 少子高齢化対策が進行している今、"福井"を研究すればその対応策が得られるのではないでしょうか。