No.141 おいしいキッチン 2006(平成18)年7月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第141回目は「おいしいキッチン」の話。

 福井発の商品は、和紙や漆器、焼き物に繊維など、どちらかと言えば伝統的な素材でアピールしてきました。
また、福井県はものづくりの伝統を受け継ぐ土地柄で、眼鏡産業は全国トップシェアです。

 製造業の中小企業では、市場開拓力と営業力、情報発信力に欠けるとの分析を元に、福井市が新産業創造のために立ち上げた「地域産業創造会議」が取組みを開始しました。
その中から、福井県内の企業(スプリング、レース、織物、刃物の製造メーカー)と東京在住のデザイナーのプロデュースにより、 福井発のキッチン回りの商品ブランド「おいしいキッチン」が誕生しました。

 出来上がった商品は、テーブルや食器棚などの家具、まな板と包丁、ふきんやネット、水切りトレーや野菜・果物入れなど、 「おいしくご飯を食べる」ために食卓が楽しくなるものばかりです。
平成17年10月には東京・青山にある福井県ビジネス支援センター「ふくい南青山291」の展示会では、 会場を訪れたOLや消費者からも「すぐ欲しい」と言われるほどの人気を集め、現在では有名デパートや専門店、インターネット上で販売されています。

 福井県内企業が共同で新しいブランドを形成、そして販売していくこの仕掛けが成功することで、「福井」というブランドが世界に認知されるのも夢ではないでしょう。

おいしいキッチン http://www.o-kitchen.com/