No.132 不死鳥のねがい 2004(平成16)年9月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第132回目は「不死鳥のねがい」の話。

 福井県地方は7月18日未明から北部を中心に局地的な豪雨に見舞われました。
美山町では1時間に87.5mmの猛烈な雨を、さらに福井市内で1日の総降水量では338mmを観測しました。
福井市と美山町では足羽川の堤防が決壊し、市街地が冠水したほか、福井県北部で家屋浸水、土砂崩れなど、深刻な被害を受けました。
この状況下マツウラ本社、また武生のIMN社は被害を受けませんでしたが、皆様より数々の確認のお電話や激励を頂き誠にありがとうございました。

 福井市は、昭和20年の戦災をはじめ震災、水害と度重なる災害を受けましたが、これらの災禍を乗り越えて、不死鳥の如く蘇ってきた歴史があります。
昭和39年6月28日(震災記念日)に復興を成し遂げた市民の不屈の精神と、燃える郷土愛を市民憲章として制定し市民のよりどころとすべく 「不死鳥のねがい(福井市市民憲章)」が制定され、本年は制定40周年の記念すべき年でした。

 この憲章の条文は「わたしたちは、不死鳥福井の市民であることに誇りと責任を感じ、郷土の繁栄と幸福をきずくため、力をあわせ、 不屈の気概をもって、このねがいをつらぬきましょう。」というものです。
本災害の復旧に、福井市内の多数の高校生がスコップを担ぎ、自転車で被災地に駆けつけていました。
過酷な環境下でボランティア活動に汗する彼らの姿を見て、改めて本憲章の精神が脈々と受け継がれていることに福井市民として誇りに感じました。