No.131 みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司 2004(平成16)年7月号掲載


 福井は、日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第131回目は、「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」の話。

 海の香りを一杯にのせた福井の味が今、全国的に話題を呼んでいます。
それが羽田空港から火がついた「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」です。
駅で売られているから駅弁、空港の弁当だから「空弁」とは、何ともこじつけですが、空港のお土産だけでなく、 機内食がわりに食べられるように、サイズや匂い、価格などに配慮して「空弁」という新しい分野を開拓したところが、 メディアに注目され大ヒット。

 焼いたサバを酢飯にのせ、ショウガやシイタケを挟み、竹の皮でくるんだシンプルな商品の「浜焼き鯖寿司」。
しかし、この商品開発の陰には、福井の美味しい海産物の魅力をそのまま打ち出そうと懸命に工夫された 「海の恵み」(福井市松本4-13-4)代表者・桜川慎一さんと共同経営者・矢部みち子さんの苦心があります。
この空弁にあえて「みち子がお届けする…」と冠しているのも、「ふるさと福井の美味しいものを日本中に届けたい」という、 両氏の究極なこだわりがあったからでしょう。

 平成14年末に羽田空港のJALUX売店で販売を開始してから、昨年にかけブームを呼んで注目の大ヒット。
空港の弁当は1日50個程度でヒットですが、1500個以上と爆発的な売れ行き。
「全て福井で作って翌日には消費者に届ける」のがモット―。
今では同じような商品が10社近くもフォローの由。

 江戸時代から夏バテ防止に、半夏生(7月2日頃)に浜焼き鯖を食べる福井ならではの、うれしく元気の出る話です。