No.128 ソフトバレーボール発祥の地・福井
2004(平成16)年1月号掲載
福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第128回目は、「ソフトバレーボール発祥の地・福井」の話です。
どこでも誰でも気軽にやれるソフトバレーボールは、より多くの人々がバレーボールの素晴らしさにふれ、
生涯を通じてバレーボールを楽しむことができることを願って、考えられたスポーツです。
このスポーツは、昭和52(1977)年当時に、高齢者の生きがいづくりと健康増進を目的に、
柔らかいボールを使ったバレーボール競技を、福井県小浜市で考案。
いらいビーチボールを使ったビーチバレーボール大会や、ソフトミニバレーボール大会の開催を通じて、
ソフトバレーボールが広く愛好されるようになりました。
「紙風船でバレーボールをしてみよか」と趣味もないお年寄りが、健康増進と健康教育を福井県小浜市の教育委員会から頼まれたのを機会に、
考え出したらしく、「バドミントンのネットを張ってやってみると、みんな一生懸命にプレーしてね。
楽しい楽しいいうて、すごく盛り上がった…」と当時の考案者の一人、出口良平さん(92歳)が思い出をなつかしく話しています。
このスポーツは今では広く日本中に普及し、階層別に全国大会も毎年開催されるなど
「いつでもどこでも誰もが楽しめる簡単な生涯スポーツ」として発展しています。
風船、それも紙でできた風船をボールに見立てて、始めた福井県小浜市の老人のアイデア「ソフトバレーボール」は、
こうして日本中に普及しました。
日本のヘソ、福井のお年寄りのパワーとアイデアに、脱帽ですね。