No.109 本四架橋のモデル「夢の架け橋」 2000(平成12)年11月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第109回目は、本四架橋のモデル「夢の架け橋」のおはなし。

 本州と四国を橋で結ぶという、大きなプロジェクトが動き始めたのは、今から50余年前。
それも今では、瀬戸大橋、明石海峡大橋、そして瀬戸内しまなみ海道をつなぐ大橋の3つのルートが完成しました。
この本四架橋で、1988(昭和63)年春に開通した四国は坂出側から、 南備讃(みなみびさん)頼戸大橋・北備讃瀬戸大橋・与島橋・黒岩島橋・櫃石(ひついし)島橋・下津井瀬戸大橋の6つの橋と、 それらをつなぐ高架橋を総称している「瀬戸大橋」が最初に架けられた本四架橋。

 この本四架橋のモデルケースとして架けられた橋が、福井県は奥越前の和泉村箱ヶ瀬の九頭竜湖に架かる橋で、 正しい名前が「箱ヶ瀬橋」、別名「夢の架け橋」です。
1967(昭和42)年に九頭竜ダムの建設に伴い架けられた橋ですが、パラレルワイヤー・スピニング工法による、吊り橋として、 そして本四架橋の実験的モデルケースとして架けられたものです。

 東海北陸自動車道の白鳥JCTから、中部縦貫道油坂峠道路を経て車で10分。
北陸自動車道の福井ICから車で90分の「夢の架け橋」は、四季を通じて白馬洞や九頭竜湖とともに、観光名所として有名ですが、 特に10月下旬から11月初旬は、紅葉の絶好地として紅や黄に彩られた周囲の山々とともに、その優美な姿をエメラルドの湖面に映しています。
一度、是非ドライブされては。
良い「夢」が見られること、請け合いです。