工業高校生2名の長期企業実習
丸岡中学校2年生の職場体験



工業高校生2名の長期企業実習

 福井県は「中小企業ものづくり人材育成事業(工業高校実践教育導入事業)」を進めています。
 本事業は、地元企業との強い協力関係を元に、福井県内の工業高校を対象に、ものづくり産業を理解し、ものづくり産業に対する興味・関心を持つ人材を育成する実践教育プログラムです。

 マツウラもこのプログラムに積極的に関わっており、対象となる工業高校からの工場見学、マシニングセンタの講師派遣、卒業先輩社員の派遣を行ってきました。
 今回、2名の生徒を7月27日(月)〜 8月5日(水)の2週間、企業実習の目的で受け入れました。
 生徒さんは、福井県立科学技術高校2年の中村美穂さんと、福井工大付属高校機械システム2年尾田周慈君です。
 第一週は、加工工場の実習として、機械加工の補助、部品の計測、CAM ソフトの研修などを行いました。
 第二週は、組立工場で、主軸、ユニット、電気、本機と一連の組立業務を体験しました。

 2週間と長期の研修なので、最初は不安そうな姿でしたが、終盤には積極的な姿勢に変わり、頼もしく見えてきました。モノづくりの現場を体験し、将来福井の産業を支える人材になって頂きたいと願っております。

 「私は、今回の実習で、一つ一つの作業や順番通りに作業する大切さが分かりました。一つの製品を作るのに、ちゃんと順番や、この時にはこれをするということを考えて計画しないと、きちんと製品が出来ないのだと分かりました。長い研修でしたが、多くのことを学び、また楽しく作業できたので、本当にこの会社で研修できて良かったなと思いました。今回学んだことを高校や社会に出たときに役立てたいと思います」と中村さんの感想です。

 また尾田君は「一番緊張した研修は切削油タンクの組立てでした。このタンクはマシニングセンタの一部です。実際に指導を受けながら組立て作業を行いましたが、次第に出来上がってくると楽しく、将来是非とも組立ての仕事に就きたいと思いました」と将来の決意を語ってくれました。

▲実習中の中村美穂さんと尾田周慈君



丸岡中学校2 年生の職場体験

 毎年7月、8月は学校関連の行事が多数あります。マツウラは、企業の社会的責任の一つとして積極的に学校からの申し出を受け入れています。
 マツウラから車で5分ほどの距離にある丸岡中学校の2年生2名の職場体験学習を8月26日、27日の2日間行いました。
 受け入れた生徒さんは、秋山大輝君と寄田祐史君です。あらかじめ学校からマツウラへ受け入れについての要請がありますが、それ以後の打ち合わせなどは生徒自らが行いました。
 7月13日に生徒さん二人だけで来社し、受け入れのお礼と体験について打ち合わせを行っており、自分の中学時代に比べると立派と感じた次第です。

 職場体験の1日目は部品倉庫で棚卸し作業を体験、2日目はノギスやマイクロメータを使って部品の精度を計測する作業を体験しました。
 二人はそれぞれサッカー部とテニス部に所属しているので真っ黒な顔をしており、元気な姿は回りの社員にも活気を与えていました。
 中学生と一番多感な時期に、このような職場体験をすることは、働くことの意義を学ぶことで社会的問題となっているニートの歯止めになるのではないでしょうか。

 後日二人より手書きのお礼の手紙が届きました。
 一部紹介しますと「1日目の作業の時は、皆さん優しく教えてくれてとても分かりやすかったです。2日目の作業は、機器の使い方や測り方まで、細かく教えてくれました。それに仕事とは何かも教えてくれて、頭の中にイメージが出来ました。今回の体験学習を生かして、働くことの意義についてよく考え、さらに自分の将来について真剣に考えています」とつづられていました。
 彼らの人生の1ページにマツウラでの職場体験が残ると思うと、受け入れ側も身の引き締まる思いです。

▲研修中の秋山大輝君と寄田祐史君





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