本号の書き終わり
- 日本工作機械工業から平成20年の年間受注額の発表があり、受注総額は1兆3,011億円で前年比18.2%減となりました。
内需は5,668億円、外需は7,343億円と外需が内需を上回り、受注額としては比較的高い水準で1年を終えました。
しかし、昨年10月から急激に受注が落ち込み、10月が815億円、11月が517億円、12月が369億円、1月が190億円、そして2月が204億円となりま した。
200億円割れは同工業会が受注統計上の比較可能な時点(昭和63年)以降では初めての数字であり、特に自動車産業の受注減が大きく在庫調整が終わらないと設備投資が起こらない状況となっています。
- 今回取材した木村製作所、丸伸製作所とも京都です。
京都には、ゲーム業界をリードする任天堂、アメーバ経営で有名な京セラ、企業発ノーベル賞を生み出した島津製作所など最先端な企業が多い反面、友禅染、西陣織、清水焼など伝統産業が息づき200年、300年と続く老舗が多く散在しています。
京都は、昔からの職人文化が基礎となり「本物志向」、「人真似はしない」との独自性の強い企業が育っています。多品種少量生産に拘る木村製作所、シール抜き金型に特化する丸伸製作所も京都の職人文化が脈打っていると感じる企業でした。
- 4月に入り暖かくなり健康増進でウォーキングをされる人を多く見かけます。「歩」という字は、「止」まるのが「少」ないと書きます。不況で心身ともに萎縮しがちですが、立ち止らない人が強い人です。
「冬来たりなば、春遠からじ」という言葉があります。春を目指し歩き続けましょう。
総務ゼネラルマネージャー 上村 誠
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