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最も幸せな国はどこか

 地球上で最も幸せな国は、人口20万人で経済活動も小規模な南太平洋の島国バヌアツ共和国と言われています。
この国の面積は、1万2189uで新潟県とほぼ同じ大きさで、800kmにわたって北北西から南南東に連なる83の島で構成されています。
また、"バヌアツ"とは現地語で「我々の土地」を意味します。
西にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にフランス海外領土のニューカレドニアがあり、自然豊かなリゾート地です。
日本では、バンジージャンプの起源となった成人の儀式がよくTVなどで紹介されています。

 この幸せな国の順位は、昨年英国の独立系シンクタンク(ニューエコノミックス財団NEF)が発表した「地球幸福度指標」で決められたものです。
調査には、国民総生産といった通常の経済指標を用いず、平均寿命や生活の満足度、生きていくために必要な環境条件などを要素データとして順位付けしたものです。
日本は178カ国中95位。
ドイツは81位、イギリスは108位、アメリカは150位、ロシアは172位の結果となっています。
上位10位までの国は、コロンビアやコスタリカなど中南米諸国が独占しています。

 NEFの調査担当者は「この公表結果は、相応の生活環境の中で、どのようにして長く幸福な人生を送れるかという見本を示している」と指摘しています。
無論この結果がすべてではありませんが、1位に選ばれたバヌアツの人の感想が印象深く紹介されていました。
「わずかで満足できる。それが私たちのよさだ」というものです。
"足るを知る"ことを忘れた社会では、モノやお金、地位や名誉などを得ることが、あたかも幸せであるかのように思い込みがちです。
幸せの基準について考えさせられたデータでした。

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