コーヒーブレイク


”がんばらない”健康法

 先日、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏の講演を聴く機会がありました。
鎌田氏の最新著書「ちょい太でもだいじょうぶ」は、メタボリクシンドロームに悩む中高年に勇気を与えています。

 鎌田氏は、「七悪三善―コウモリ」を提唱しています。
この「七悪三善―コウモリ」は、血管をダメにする7悪=「肥満」、「高血圧」、「ストレス」、「高脂血症」、「タバコ」、「糖尿病」、「高尿酸血症」、 血管を若返らせる3善=「運動」、「ニコニコしていること」、「食物繊維の多い食事」、飲み方次第で善くも悪くもなる1コウモリ=「アルコール」をアレンジしています。
日本人の死因の2位、3位を占める脳卒中や心臓病といった循環器系疾患は血管の老化が一番の原因です。
つまり若々しい血管を保つことが健康で長生きする秘訣と言われています。

 また適正体重を表すBMIの理想値は22と推奨されていますが、鎌田氏はBMIが24〜26まで大丈夫と言っています。
「ちょい太」でいる方が免疫力も高くなるので感染症や癌になりにくいし、エネルギーがあるために脳の働きも活発になります。
すなわち「やせ」より「ちょい太」がむしろいいんです。
ダイエットに失敗して悩むのでなく、人間は失敗する動物だとおおらかに考えて「”がんばらない”でがんばる」、 ギブアップしなければそれでいいとの考えが大事です。

 「ちょい太」の皆さん自信を持って「ちょい太」を継続しましょう。
但し「おお太」にならないように注意願います。

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