第17回金型加工技術展にマツウラ出品
(INTERMOLD 2006)


インテックス大阪


 日本金型工業会が主催する「第17回金型加工技術展(INTERMOLD 2006)」が大阪・インテックス大阪で4月12日〜15日の4日間で開催されました。
「INTERMOLD」は国内最大の金型関連展示会で、毎年4月に、大阪か東京で行われており、今回は大阪での開催となりました。
近年、関西地区では工作機械などの大規模な製造機械系展示会の開催が少なく、この「INTERMOLD」は西日本のユーザーにとっては貴重な情報収集の場となっています。
関西地域の景気の高まりを追風に、大阪展としては過去最大規模での開催となり、出品者数は292社・団体(前回大阪展279社)、出品規模は886小間(同707.5小間)。
4月の割に冷えた日が続きましたが、来場者はトータル65,000人以上となりました。

 金型によって作られる製品は、自動車をはじめ家庭電化製品、事務用機械等の製品からガラス製品、建材、玩具等、工業製品から家庭用品まで大変広範囲にわたっています。
従って、金型の品質は、その加工製品の形状のみならず、品質、機能まで直接左右するため、金型技術の進歩発展は、その国の経済発展のバロメータとなっています。

 「INTERMOLD 2006」では、この金型産業を支える工作機械、ツーリング、工具、金型を設計から加工データを作成するCAD/CAM/CAE、 更には精密計測機器など最先端技術が紹介されました。
また金型分野は韓国や中国などの進出も著しく、今回も韓国、中国、マレーシアなどアジア諸国からも多数出品されていました。
特に韓国企業のブースでは自社金型で成形された自動車部品が展示され、その技術力の高さをアピールしていました。


エヌ・ティー・エス社提供のエンジン・ブロック

【新しい金型製作を提案(光程革新、工程革新)】

 世界初の金属光造形複合加工機「LUMEX 25C」による"光程革新"と、全軸リニアモータを搭載し超高速高精度5軸制御立形リニアモータマシン「LX-0 5AX」による"工程革新"をマツウラは提案しました。
福井名産の越前ガニをイメージした"カニ"のプラスチッククリップホルダーを作るための金型を、この出展機で製作。
薄リブが必要なコア(ウラ)金型は「LUMEX 25C」で、美しい表面を必要とするキャビ(オモテ)金型は「LX-0 5AX」で製作する革新技術の実演を行い、多くのお客様の関心を集めました。


コア、キャビ金型と成形サンプル品

 ブース中央には5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-63V」で製作されたエンジン・ブロックを展示。
このエンジン・ブロックは、ユーザーであるエヌ・ティー・エス社より提供されたもので、アルミブロックから、全て削り出しで製作されています。
また「LUMEX 25C」のユーザーであるOPMラボラトリー社も自社で製作した金型を展示し、試作金型製作ビジネスを紹介。
このように実際に機械を効率的に使用しているマツウラユーザーの協力を得て、金型加工技術の可能性を追求しました。

 またCAM販売会社としての一面を持つマツウラでは、ブース正面にCAMコーナを設け、2次元から3次元、更には5軸加工、 そして加工シュミレーションまで、CAMに関する全てのソフトをそろえました。

 金型加工機、加工技術、そしてCAMなどのソフトまで、金型製作に関するトータルソリューションを提案出来るマツウラの企業力を最大にアピールした展示会となりました。


活況のマツウラブース


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