コーヒーブレイク


技能五輪

 5月25日から6月1日までフィンランドの首都ヘルシンキで行われた「第38回技能オリンピック(ワールドスキルズ)」で日本は、 5個のメダルを獲得し、久々に世界の頂点に返り咲いたと報道されました。
技能五輪と言えば、1997年スイス大会の模様が放送されたNHKスペシャルを思い出します。
デンソー技研センターの学生であった田上氏が五輪主催者側の用意した図面のミスを発見、 そして強豪国を押しのけて金メダルを取るという劇的な幕切れをTVを見て感動した一人でした。

 技能五輪は高度な“ものづくり”が競われると思っていましたが、実際は“ものづくり”だけでなく、サービス産業などを支える様々な技能も競われます。
種目には、洋裁、レンガ積み、レストランサービスなど34職種があり、欧州では、親子で見に来られ子供たちの将来の仕事を考える場としての役目を、担っているとのことです。

 次回第39回技能五輪国際大会が、2007年11月14日から静岡県静岡市で、障害のある人の技能大会「第7回国際アビリンピック」と同時開催されます。
自動車を始め、デジタルカメラ、コピー機など日本製品が世界から憧れの的になり、それらの“ものづくり”を支えてきたのは技能者です。
しかし将来も引き続き“ものづくり日本”を実現する為にも、次の人材育成が欠かせません。
多くの若人(満22歳以下)が、この大会参加に向けて挑戦して頂きたいものです。
「“ものづくり”は人づくり」との言葉があります。
“ものづくり”に真剣に挑む姿勢が、人間性を養うものです。
21世紀、世界が憧れる技能者には、知識と実地だけでなく、更に教養を加えた3つの融合による人間能力が必要な時代になるのではないでしょうか。
素晴らし技能者に会えるのを今から楽しみにしています。

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