マツウラ協賛 名曲コンサートV

大賀典雄氏から岩城宏之氏に指揮者変更にて公演


 H16年7月号でご紹介いたしました11月25日(木)ソニー名誉会長大賀典雄氏の指揮で行なわれる予定の名曲コンサートは 大賀典雄氏が検査・治療が必要と医師のアドバイスにより当公演の指揮は困難となりました。
当日の指揮はオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督の岩城宏之氏に急きょ代わりコンサートが行なわれました。
緊急の指揮者交代とのアクシデントの中ですが、約1,200人を超える聴衆が名曲の調べに耳を傾けました。

 岩城氏は11月22日(月)に石川県立音楽堂コンサートホールでアンサンブル金沢の指揮を取られ、 東京へ戻られる予定を大賀氏の友情に応える為に、キャンセルして指揮を取られました。
岩城氏の指揮により演奏会中止を免れ、また最高の演奏が行なえたことに関係者のご苦労に感謝する次第です。

 曲目はプログラム通り、一曲目はベートヴェン作曲のピアノ協奏曲第5番「皇帝」を長岡女史のピアノ演奏を加えて行なわれました。
長岡女史のピアノは、そのゆるぎないテクニックと様式感を持って生み出された演奏に会場は感嘆と賞賛を惜しみませんでした。
二曲目は同じくベートヴェン作曲交響曲第3番「英雄」を岩城氏の指揮とアンサンブル金沢が演奏。
岩城氏は本コンサートの行なわれた福井県立音楽堂の建設に際し、「聴衆だけでなく、演奏家にもやさしいホールを」との思いで、設計時から立ち会われています。
それ故このホールの全てを知り尽くした第一人者の指揮に「英雄」は最高の盛り上がりとなりました。
更に観衆のアンコールに応えてベートヴェン作曲「トルコ行進曲」を奏で、よく耳にする曲だけに大勢の観衆を魅了し、コンサートは終了しました。

 今回残念ながら、大賀氏の指揮は実現しませんでしたが、大賀氏は既に回復され、 12月15日(水)に東京のサントリーホールで東京フィルハーモニ交響楽団の指揮を取られました。

指揮者 岩城宏之 氏ピアニスト 長岡純子 女史



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