新5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-25V」販売開始

小型から大型までの幅広いニーズに対応


 マツウラは5軸加工システムMAM72のシリーズ化を進めてまいりました。
今回小型分野に対応するためにワークサイズをφ300×H250mmとした「MAM72-25V」を開発完成し、販売を開始しました。
「MAM72-25V」の完成で、小物加工分野から大物加工の分野まで、お客様のご要求に対応できるシリーズが完成しました。
MAM72シリーズが目指したものは、5軸加工機を基本とし、無人化対応の多面パレット、段取りを行う時の操作性の向上、 そして多品種少量生産を実現するソフトウエアを装備した時代を先取りしたシステム加工機です。

 MAM72-3VS(ワークサイズφ300×H250mm)、MAM72-35V(ワークサイズφ350×H240mm)は国内外で高い評価を得て、各分野で活躍しています。
例えば、航空機のタービンブレード部品、モータスポーツ用エンジン部品など、納入先は多岐にわたり、 最先端の分野で幅広く稼動しています。
昨年末に販売開始したMAM72-63V(ワークサイズφ720×H450mm)では大型部品の加工システムとして注目を集め、 自動車のエンジン部品や半導体関連の大物部品加工として稼動を開始しています。

 「MAM72-25V」の4/5軸テーブルはマツウラ独自で設計したコンパクトな高速・高精度・高剛性を実現しています。
また剛性が高い4/5軸テーブル構造とすることで加速度は4軸が2,500deg/sec2(0.25G相当)、5軸は5,000deg/sec2 (0.5G相当)まで高めることに成功し、 生産性アップに貢献できる性能を実現しました。

 従来のMAM72シリーズでは多面パレットシステムがコンパクト、また多様性が高いとの評価を得てきました。
「MAM72-25V」では世界ではじめてパレットクランプ機構にコロマント・キャプト®を採用しました。
コロマント・キャプトはコンパクトな高精度・高剛性・ポリゴン形状でスリップレスのカップリングです。
コロマント・キャプト®を採用することで、パレットクランプ機構を小型化することができ、高剛性を確保した4/5軸テーブルをコンパクトにすることができました。
また4/5軸には高分解能スケールを標準装備し、高精度も合わせて実現しました。

 パレットシステムは拡張性を持ち、パレットチェンジャ無し、2面、10面、40面とお客様のご要望に的確に対応できます。
2面パレット装備のマシンを11月東京で開催されるJIMTOF2004(第22回日本国際工作機械見本市)に出品いたしますので、是非実機を見学ください。

*コロマント・キャプト®はサンドビック株式会社の登録商標です


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